日本人の食卓には欠かせない「ご飯」、炊いて残ったご飯は皆さんどのように保存されていますか?
きっと、炊飯器などで保温状態にされている方が多いのではないでしょうか。
今回は、ご飯をおいしく頂くのに最適な「まげわっぱ」の商品を取り扱う、
岐阜県郡上市白鳥町の「しろとり木遊館」に足を運びました。
「白鳥町主体で、林業や木材の使用が落ち込んでいる現状を食い止める為に建てられたのが、
この”しろとり木遊館”です。」と教えてくれたのは、しろとり木遊館の佐藤竜也さん。
林業・山村の活性化を目的として平成4年にオープンしたしろとり木遊館は、
近隣の方が制作された木工品の販売、地元でとれた木を使って作られた家具の制作・販売、
木工商品の販売などが行われています。
「今後は”近隣で木材を消費したい”という思いから、郡上の間伐材を使って作った商品を販売し、
より多くの人に知っていただき、広めていきたいですね。」
「まげわっぱのお弁当箱で初めてご飯を食べた時、すごく美味しかったんです。」と、
しろとり木遊館のスタッフの方は教えてくれました。
それ以来、自宅でもまげわっぱのおひつを使うようになったのだそうです。
まげわっぱは、薄い木を湯や水を加えて曲げ、竹の釘とさくらの皮を使い留められています。
電子レンジで1〜2分なら使うことができるのだそうです。
しろとり木遊館で販売されている「おひつ」は、
職人暦36年、中津川の早川松雄さんの手によって作られています。
お手入れのコツとしては、洗剤をあまり使わないこと、また使い終わった後に乾燥させることだそう。
炊飯ジャーに保温しておくのとは、味・甘み・艶が全然違うそうです。
それはまげわっぱに、余分な水分を吸ってくれる、また通気性が良いという
ご飯をおいしく保存することができる秘密が隠されているから。
きっと、まげわっぱを使うことで、毎日の食卓がさらに楽しくなるはず。
まげわっぱの魅力は、受け継がれてきた伝統と職人の思い、
また、地元を愛する人たちの思いが重なることで、より深いものになっているのではないでしょうか?
地元の木の香りを感じながら味わうご飯を、是非一度味わってみてはいかかでしょうか。
現代の技術が発達して、炊飯器なども高性能のものがたくさん見られるようになりましたが、やはり大自然から生まれた伝統技術の結晶ともいえる「まげわっぱ」のは、多くの人を今もこれからも魅了し続け、語り継がれていくに違いありません。今回の取材で、その魅力を改めて強く感じることができました。是非まげわっぱで美味しいご飯を味わってみたいと思います。
(神戸夕香)
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住所 | 〒501-5126 岐阜県郡上市白鳥町向小駄良717-1 |
アクセス |
東海北陸自動車道 白鳥IC 下車 国道156号線沿い(しろとり物産センターとなり) |
TEL/FAX |
TEL:0575-82-2000 FAX:0575-82-5559 |
URL | おひつ(お櫃) 曲げわっぱ 弁当箱 通販 販売 のおひつ堂 |
2010年4月5日現在の情報になります。