昼に掛かり始め、いっそう強烈な日差しが照りつける中、
常緑広葉樹や背の高いスギ林に囲まれた集落に着きました。
とある民家にお邪魔すると、出迎えてくれたのは日焼けした顔に笑顔がまぶしい小掠悟さん、
自宅裏でユズを栽培しているとのことで、早速お話を伺います。
獣害に遭いにくく、寒さにも比較的強いユズの栽培を、小掠さんは10年ほど前から始めました。
最初の苗は5本、6〜7年かかって収穫できるようになるユズは、今や5アールに49本。
ユズ以外にカラタチや橙、金柑など種類も増え、さながら小掠果樹園です。
小掠さんは、収穫したユズを県の青果市場ではなく、地元の宮川物産へ出荷してきました。
表年だった去年は収穫量が2トン、「こんなに採れても捌けませんよ、どうします?」と
宮川物産の担当者から言われたそうです。
もはや手狭と言わざるを得ないユズ園ですが、自宅から車で5分ほど走った谷合にある、
もう一つの畑も見せて頂くことになりました。こちらでは梅や銀杏、栗を栽培しています。
以前は森林組合職員だった小掠さん、木材加工や囲い作りはお得意のご様子。畑を囲む柵も見事です。
そう言えば、自宅にお手製の滑り台がありましたっけ。
小掠さんからお話をお聞きしていると、合間合間に将来の構想を語ってくれます。時々、少し遠くを見据える視線の先には、構想を実現させた光景が広がっているのかもしれません。10〜11月にユズは収穫期を迎えます。この夏は、例年にないほどの厳しい暑さが続きましたが、出来具合はどうでしょうか。
(小穴久仁・倉田和己)
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2010年9月21日現在の情報になります。