信州の名工に認定されている篠原 武さんの工房を訪れました。代々の名工で、武さんで4代目。お六櫛の制作に携わって36年だそうです。工房の脇にある手作りの道具に囲まれた居心地の良さそうな空間。ここが、匠の定位置です。かたくて粘りがあるミネバリの木でできた材料を手にした篠原さん。その巾、8センチ。そこに94~95本の筋を歯挽きノコギリで引いていきます。もちろん、全て手作業です。「需要が少ないので、手でやるくらいが丁度いい」とおっしゃいます。自己最高記録は、110本!なんという集中力!美しい手仕事に思わずため息が漏れました。
お六という美少女が、ミネバリでできた櫛で髪を梳いたところ頭痛が治ったという伝説からこの名がついたお六櫛。シャンプーなどの洗剤がなかった時代、櫛は整えると同時に汚れを取るためのものでもありました。お六櫛の一番の特徴は、静電気が起きないこと。篠原さんの工房では、約60種類の櫛を手作りしています。
長野県知事伝統的工芸品に指定されているお六櫛。プラスチック製の無機質なものと違い、手にしっくりと馴染み木のやさしさが伝わってきます。梳いてみると、なるほど、静電気は起こりません。高価なものだからこそ、生涯を通じて大事に使い込みたい。女性なら、誰でも一生のうちに一度はこんな高級櫛を使ってみたいものです。今回はナント!このお六櫛を1名様にプレゼントさせていただきます。匠の技の温もりを是非、ご自分の手と髪で確かめてみてください。詳しくはプレゼントコーナーにて。
(浜村 良子)
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※プレゼントの応募は終了しています。 |
住所 | 木祖村薮原1260-1 |
TEL/FAX | 0264-36-2428(工場TEL) |
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2009年11月18日現在の情報になります。