木材の持つ温もりに触れられる体験と作品「遊楽作工房」

この取材3件目の木工所は、
宮川小学校と中学校前の道を少し上流に走った住宅街に、小さな工房を構えていました。
この工房の名前は遊楽作工房、主は水谷朝朗さん、
自然素材の風合いを活かしたオリジナル商品を作り続けています。

「自然の形や色を活かした作品づくりを心がけている」、と仰る水谷さん

趣味が高じて

(左)作業場への通路は、材や加工用の道具がところ狭しと並びます
(右)乾燥中の材。水谷さんは本業で製材に関わっておられます

趣味の域を超えた加工機器の数々!

「機械は中古ばっかりだけどね、7年前から揃え始めた」と水谷さん、
工作機械がいくつも並んでいます。
材料は主に地元のスギを買い付け、製作はビスや釘を一切使わない組み込みを基本としています。
元々水谷さんは、木工に関わっていたわけではありません。
趣味でやっていた木工品を、大紀町にある道の駅木つつ木館へ持ち込んだところ評判が良く、
本格的に取り組むようになりました。

人にも環境にもやさしい商品作り

庭先の倉庫には様々商品が保管されています(写真は売れ筋のテレビ台)

水谷さんの商品は、どれも素材そのものの形や面が残され、二つとして同じものはありません。
また、塗装が必要な場合は出来る限り化学塗料を使わず、
例えば自然塗料である米ぬかワックスを用い、素材の色味を活かすことをコンセプトにしています。
アレルギー持ちのお子さんがいる家庭や、シックハウス症候群を患われた人からの注文もあるそうです。
「若い方は自然の風合いを好まれますね」とも話されていました。

子供たちに伝えたい木工の良さ

体験工房を開く水谷さんへ、子供たちに伝えたい木工の良さとは?とお聞きしました。
「家具にしても何にしても、プラスチックやスチールの製品が多いじゃないですか。
木の製品が持つ自然味、温かさ、触れた感じ、
使い込むことで味が出る良さなど、分かってもらいたいですね」。
最後に製作途中の勉強机を見せて頂きました。小学校入学を控える3人兄弟の末っ子向けに、
3台続けて注文を受けているとのことで、高さが調節でき、足を外し台としても使える設計です。

高さも調節できるオーダーメイドの勉強机、「使い込むことで味が出る」そうです

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水谷さん自身、こだわりを持って木工に携わっていますが、注文する人のこだわりへも、丁寧に応えています。いくつか抱えている注文のうち、茶道をやっていらっしゃる方もこだわりがあるそうで、直接お客さんと相談しながらイメージの確認を進め、特に着色の場合は気を使うとのこと。
なお、イベント会場などで開かれる体験工房では、プランターや簡単な椅子作りの体験が多くなるようです。

(小穴久仁・倉田和己)

問い合わせ先情報

場所 大台町観光協会
住所 〒519-2404 三重県多気郡大台町佐原663-1
TEL/FAX Tel:0598-84-1050
Fax:0598-84-1051
URL 大台町観光協会へようこそ
E-mail info@web-oodai.info

2010年9月21日現在の情報になります。

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