幅広い年代から高い人気を誇り、岐阜東濃を代表する伝統的な和菓子の一つとして知られる”栗きんとん”。
毎年、発売を楽しみにしている方は、とても多いのではないでしょうか?
今回は栗の栽培から栗ブランドの確立までを手がけている「恵那川上屋」に伺い、
栗へのこだわりと活動についてお話を伺いました。
「恵那川上屋」は、現会長の鎌田満さんが昭和39年に開業。
最初は和菓子のみでしたが、その後和洋菓子を作る形に変化していったのだそう。
「恵那川上屋」を代表する和菓子・栗きんとんは創業当時から作られていましたが、
大量の栗を仕入れるために、収穫量の限られた地元の栗ではなく、
全国から仕入れた栗を使っていたのだそうです。
そして15年前に「原点に帰ろう」という考えの元、
「”栗の産地”として地元で栗を育てていこう」と考え、
また地元の農家さんの「自らが育てた栗を使って欲しい」、
そして恵那川上屋が「その栗を使いたい」という想いが一致し、
「超特撰恵那栗」という地域ブランド構築としての栗栽培事業をスタートさせたとのことです。
今回訪れたのは「恵那川上屋」の恵那峡店。
広々とした店内には栗を使ったお菓子を中心にたくさんの商品が並べられています。
「恵那川上屋」の商品展開はなんと約1,000点にも昇るそうで、季節に最適な商品を店頭にて展開。
和菓子というイメージの強い「恵那川上屋」ですが、ケーキなどの洋菓子も販売されており、
また和菓子とは違った新鮮な感覚で味わうことができそうです。
奥には喫茶スペース「里の菓茶房」もあり、栗のソフトクリームなど、
ゆっくりと「恵那川上屋」の商品を味わうことができるようになっているのも魅力の一つ。
「栗きんとんだけでなく、栗きんとんを使った季節限定の和菓子や、
渋皮のついた状態の栗を素材とした”恵那栗の渋皮煮”など、
さまざまな味わいのお菓子をたくさん提供しています。
それぞれの季節に合った味わいが楽しめるのも魅力ですね。」
「恵那川上屋」が考える地産地消とは?
「地域が自慢できるものを作り上げることが重要です。
そして、農家が自信を持てるような取組みを行うことも大切です。
地域で消費することも大切ですが、それで終わってしまうのではなく、
自分たちの住む土地で作ったものを自信を持って伝えていく、
それがきっかけとなりさまざまな地域や人へ広がっていくことが、
地産地消へつながっていくのではないでしょうか?」と、製造本部長の桑島さんは語ります。
「恵那川上屋」は毎年栗畑を増やしており、
今後も常に進化・進歩する姿勢や考え方を忘れないといいます。
代表取締役の鎌田真悟さんは「恵那川上屋を1,000年続ける」という想いを
常に掲げており、今はその土台作りだと考えているそうです。
「作り手と農家の生産者の方とが、お互いに勉強しながら
一緒になって作り上げることが出来るのが魅力ですね。」
常に前向きに勉強する心を忘れない。
たくさんの良質な栗が集まるように、「恵那川上屋」と農家の方たちの想いが
一つに集まり、そしてその思いが栗や栗きんとんになって私たちの元に届けられているのです。
「恵那川上屋」の店内に入りまず驚いたのは商品の種類の豊富さ。栗きんとんだけでなく、栗を使ったお菓子がたくさん展開されており、どれを購入しようか迷ってしまいそうです。今回、喫茶コーナー「里の菓茶房」で食べることができる栗のソフトクリームを頂いたのですが、濃厚な栗の甘みと栗のつぶつぶがマッチして、くせになりそうな美味しさでした。是非、お店で味わってみて欲しい逸品ですね。おやつに、そしておもてなしに、季節を感じながら是非「恵那川上屋」のお菓子を楽しんでみてください。
(神戸夕香)
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会社名 | 株式会社 恵那川上屋 |
住所 | 〒509-7201 岐阜県恵那市大井町2632-105(本社・恵那峡店) |
TEL/FAX |
TEL:0573-25-2470 FAX:0573-25-6583 |
営業時間 | 8:00~19:00 |
定休日 | 無(元日除く) |
URL | 【栗きんとん・栗菓子】恵那川上屋ホームページ |
2010年8月20日現在の情報になります。