地域、家庭で昔から受け継がれてきた郷土の食を紹介する「郷土食の旅」。
今回は、岐阜県中津川市付知町で古くから親しまれている「さるまい茸」に注目。
このキノコ、なぜかこの町でしか食べられていないのだそう。
その謎を探るべく、付知町を訪ねました。
岐阜県東部、中津川市の北部に位置する付知町。緑豊かな山々に囲まれた木工業の盛んな町です。
さるまい茸は「付知からひと山、ひと川越えると見向きもされない」といわれ、この町以外で食べる習慣はほとんどないのだそう。その理由は町の人もよくわからないといいます。
収穫時期は毎年10〜11月頃。この頃になるといつ町内のスーパーに並ぶのか、町の人はそわそわしながらその登場を待ちます。
名前の由来は、「サルが舞うほどおいしいから」だとか。
付知町で2月9日、さるまい茸を使った料理教室が行われました。岐阜県主催の地域おこしイベント「まんぷくジャーニー」のプログラムのひとつです。
企画したのは「付知GINZA会」。メンバーは付知町の中心部にある銀座商店街の2代目たちで、商店街と町を盛り上げたいと様々な取り組みを行っています。
料理教室の先生は付知町で100年以上続く割烹旅館「上見屋」の早川篤志さん。さるまい茸を使った炊き込みご飯と茶碗蒸しの作り方を教えてくれました。
「さるまい茸は家庭料理として、炊き込みご飯や茶碗蒸し、お味噌汁に入れて食べることが多いです。とにかく香りがいいので、お正月やお祝い事の時に喜ばれますね。冷凍保存しておき、一年中使います」と早川さん。
料理教室の後は試食会。早川さんが作ったさるまい茸づくしのコース料理を、参加者皆で楽しみました。
炊きたてのさるまい茸ご飯を頂きました。なんていい香り! さるまい茸の特徴は、松茸以上といわれるその香り。キノコ自体はしっかりとした歯ごたえと苦みがあり、大人の味わいです。白和えも頂きましたが、こちらはお酒のアテにぴったり。
今回のイベントを企画した「付知GINZA会」代表、吉村さんにお話を伺いました。
「自然豊かな付知町には、まだまだ知られていないよいものがあります。まずはさるまい茸を伝えることで付知を知ってもらい、この町に興味を持ったり、足を運んでもらえたらと思います」。
今後も付知GINZA会ではイベントを中心に、さるまい茸料理の試食販売会を行う予定です。ぜひ参加して、付知の宝・さるまい茸を味わってみてください!
施設名 | 付知GINZA会 |
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