これまで、大雨や大雪で通行止めになる事もしばしばあったという八幡町小那比へ続く道は、
2010年に羽佐古トンネルが開通したことで、とても安全かつ快適な道路に生まれ変わりました。
そんな小那比は、小中学校の校章にも”お茶の葉”が使われる程、高級茶葉の茶処として名高い場所。
今回は、土地の魅力をもっと多くの人たちに知ってもらおうと、
「小那比グリーンツーリズム」で活動を行う羽田野哲夫さんを訪ね、
活動や想いについてお話を伺いました。
「小那比グリーンツーリズム」で行っている主な活動が「茶摘み体験」。
誰でも参加が可能で、その日自分で摘んだお茶を飲めるようにして持ち帰ることができたり、
朴葉寿司やお茶のてんぷらなどを食事として提供するといったイベントも合わせて行っているのだそう。
一度体験に訪れたお客さんが「また来年もくるからね」と
リピーターになってくれる事も多いんだとか。
最初は30人程だった参加者が、今では120〜130人もの方が参加するまでに大きくなりました。
「”小那比のお茶を守ろう”という想いの元始めた活動が今、こんなに大きく成長したのも、
たくさんの地域の人達と協力することができたからだと思います。」と羽田野さん。
そして2011年から新たな企画として、
小奈比の歴史的な部分にも触れてもらおうと”蔵巡り体験”がスタート。
小那比は蔵やほこらが今でも多く存在しており、
このまま放置しておくのはもったいないという考えから始めたのだそうです。
「蔵巡りや茶摘みを体験しながら、
小那比の魅力や、綺麗な空気、水を味わっていただけたら嬉しいですね。」
笑顔で楽しそうに語る羽田野さんを見て、
活動を楽しみながら行っているという想いを感じることができました。
お話を聞いた後、羽田野さんの茶畑に案内していただきました。
色濃い緑色の葉を付けた雄大な茶畑が、目の前に広がります。
「茶畑作りは最初、家内と2人で始めたんですよ。
もともとは荒地だった場所なので、整備するのにとても苦労しましたが、
こちらもやはり地域の人達に手伝って頂いた事もあって、
こんな立派な茶畑を作り上げることができました。」
現在は羽田野さんを始め、小那比のお茶を残していきたいと願う、
「小那比グリーンツーリズム」メンバー20人程が集まり、
摘んだお茶から茶葉にするまでの機械などを管理しながら、
お茶を商品にして販売を行ったりとみんなで協力し活動を展開しています。
これからはもっとたくさんの人たちが小那比のお茶を知るきっかけが増えていくことでしょう。
是非今後の活動にも期待したいと思います。
小那比のお茶はお茶の品評会にて「農林水産大臣賞」を受賞した事もある高級品。緑茶やほうじ茶など、いろんなバラエティに富んだ種類で展開されています。茶葉は現地付近の道の駅などで販売されているとのこと。見つけたら手にとってみてください。またイベント情報を知りたい方・参加してみたいという方はまず問い合わせを。(TEL:0575-67-1835、E-mail:gomikawa@city.gujo.gifu.jp)
(神戸夕香)
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名称 | 小那比グリーンツーリズム |
イベント等のお問い合わせ |
郡上市農林水産部農務水産課 TEL:0575-67-1835 FAX:0575-66-0157 E-mail:gomikawa@city.gujo.gifu.jp |
2011年7月14日現在の情報になります。