郡上市和良地区は、飛騨川へ注ぐ和良川が流れており、市内で唯一、長良川水系ではない地域です。
和良川の流れ方は、「安全に釣りができる」と言う人がいるように、急流の少ない川です。
取材中の昼食にと、和良おこし協議会の池戸さんと小林さんに案内されたお店は、
季節ごとに地のものが食べられるそう。
お店の名前はレストラン サンテ、オーナーシェフ粥川健治さんの食に対する姿勢などを、
昼食の間にお聞きしました。
和良鮎料理が中心とのことで、早速、塩焼きが運ばれてきました。
「頭から丸ごと骨も食べられますよ」の声に、遠慮なく頂戴します。
おそらく初めて食べた和良鮎は、身がふっくらしており、育った環境に恵まれたのではないかと感じました。
続いて和良鮎の雑炊は、鮎の旨味が雑炊に広がり、ついついお替わりの手が伸びてしまいます。
粥川さんは、春の山菜採りから夏の川魚(アマゴ・鮎・アジメ)釣り、
秋のきのこに冬の猪・鹿撃ちなどジビエ、名古屋や岐阜の市場での買い付けまで、
お店に関わることは何でもやられています。
「去年は鹿を20数頭撃ちました、ライフルです」、
「山菜は私が採るので、結構お値打ちに提供しますよ」。
生まれも育ちも和良の粥川さん。名古屋の都ホテルで働いていましたが、
いつ頃から鹿撃ちやジビエをやろうと考えたのですか、の問いに
「この辺は猟師が多く、こういうものをやってみたいと思っていた」とのお返事。
名古屋で働いていた頃は、毎週のように師崎へ通い、船釣りにのめりこんでいた時期もあったとか。
最後に、自家製のビーフジャーキーならぬ、鹿肉ジャーキーを出してもらいました。
私自身、鹿肉は食べたことがありましたが、ジャーキーは初めて。
少しちぎって頂いてみると、牛肉と全く引けをとらない食感です。
ポン酢やゴマダレを使う人もいるそうですが、このままで十分いけますよ。
池戸さんによると、ここでは猪肉の本当に美味しい部位でぼたん鍋にすることがあるのですが、これを食べてしまうと「他のお店のぼたん鍋は食べられないかもしれない」と思えるくらいなのだそうです。今回は和良鮎料理を頂いたので、次回は冬にぼたん鍋を頼みたいですね。 いちばん美味しい時季にいちばん美味しい場所で食べる〜街中に暮らす人が忘れがちなこのことを思い出したら、和良で地のものを探すドライブなんて良いのでは。 (小穴久仁)
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住所 | 岐阜県郡上市和良町宮地下巾464-3 |
TEL/FAX | TEL:0575-77-2619 |
営業時間 | 11:30〜13:30,17:00〜22:00 |
定休日 | 月曜日 |
2011年7月14日現在の情報になります。