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地域の資源を保全、活用し
「循環」と「連携」で地域を守る
2016.10.26 更新

TOKUSYUTOBIRA鳥羽の美しい海と自然、古より育まれてきた文化、温かい人情。これらのすべてを地域の「宝物」と考え、次世代へ受け継いでいこうとさまざまな活動を行う「鳥羽市エコツーリズム推進協議会」。その発足の経緯や活動内容、未来への思いについて協議会事務局の杉本憲一さんにお話を伺いました。

国内4番目の「エコツーリズム全体構想」認定

「鳥羽市エコツーリズム推進協議会」が発足したのは2010年7月。それまでは、地域でエコツーリズムを行う各団体が独自のルールでエコツアーを行っていたといいます。「お互いの情報を共有し、さらに鳥羽のエコツアー全体の品質を高めて行こうという思いで、行政と民間が一緒になって立ち上げました」と杉本さんは話します。

推進協議会ではまず、鳥羽の海や自然、文化や歴史を活用した観光への取り組みを進めると同時に、こうした地域資源の保護や地域貢献などとの両立をめざすという「循環」と「連携」の仕組みを取り入れた「鳥羽エコツーリズム宣言」を提言。その後、2014年には「鳥羽エコツーリズム推進全体構想」が主務大臣より国内で4番目となる認定を受け、エコツーリズムの先進地として本格的な活動に取り組み始めたのです。

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全体構想認定書授与式で認定書を受領

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現在、鳥羽市エコツーリズム推進協議会には25団体が所属、年に数回会議を行います

多彩なエコツアーやエコツーカフェを開催

「エコツーリズムというと自然観光のイメージがありますが、鳥羽では古くから守られている文化やここに住む人の思いも大切にした観光ツアーを考え、地域の中の観光資源をうまく活用していくことを目指しています」と杉本さん。

例えば海の環境を活かしたカヌーなどでの海上ツーリングや離島体験はもとより、海女文化を体験するツアーや伝統的な干物作り体験などのツアーなども実施。また古くから漁師町として栄えてきたさまざまな生活様式を見て学ぶ路地歩きや、江戸・明治の面影を残す街並みや歴史資源を巡る街歩きなど、各団体が行うエコツーリズムの内容は実に多岐に渡ります。

また推進協議会が年に1〜2回主催する「エコツーカフェ」では、地質学や海洋などさまざまな専門家を呼んで講座を開催。「とはいえ、決して堅苦しいものではなく、コーヒーを飲みながら気軽に話を聞ける雰囲気です。ここで地元の自然や文化のすばらしさを知り、エコツーリズムに関心を持ってもらえたらと思っています」と杉本さんはいいます。

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「エコツーカフェ」の先生は大学教授から地域の長老までさまざま。事前申し込みで県外の人も自由に参加できます

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「エコツーカフェ」の開催場所は毎回変わる。車座になってお茶菓子をつまみ、和んだ雰囲気で行うことも

伊勢志摩エリアを見据えた展開も

こうしたエコツーリズムの活動は、少しずつ市民にも浸透してきています。2016年の冬には観光客を相手に鳥羽駅前で答志島のワカメを無料配布。これは島を訪れる観光客に目を向け始めた漁師からの提案によるものでした。
「配ったワカメは養殖の際に間引いたものですが、味は遜色なくおいしい。観光客にぜひ配ってほしいという漁師さんの要望に、私たちが協力しました」と話す杉本さん。急な話であったにも関わらず、多くのスタッフや地元の高校生が集結。当日はワカメのしゃぶしゃぶも振る舞い、好評だったといいます。
「漁師さんが観光客に目を向け始めてくれたことが嬉しいし、観光客に鳥羽のおいしいものを知ってもらえたことも嬉しい。これもエコツーリズムのひとつだと実感しています」。

今後はエコツーリズムの先進地として「伊勢志摩エリア全体でエコツーリズムを推進していきたい」と杉本さんは話します。毎年行われる全国エコツーリズム大会も、今年は伊勢志摩国立公園指定70周年を記念し、志摩市で開催。「県外から訪れる人は伊勢志摩も含めてひとつのエリアとして捉えている人も多い。もっと多くの人にここの魅力を知ってもらうためにも、また地域活性化のためにも、頑張っていきたいと思います」。

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ワカメ配布には鳥羽高校の高校生もボランティアとして参加

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茶色から緑色に変わるワカメのしゃぶしゃぶに、驚く子ども達の姿も

2016年10月18日取材時の情報です
ライター:小山芳恵

お問い合わせ
施設名 鳥羽市エコツーリズム推進協議会事務局
住所 三重県鳥羽市鳥羽3-1-1
TEL 0599-25-1157
営業時間 8:30〜17:15
定休日 土、日曜、祝日
URL http:// www.city.toba.mie.jp/kanko/eco/
E-mail
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