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自家牧場産の新鮮牛乳で作る、おいしいスイーツを召し上がれ!「ミルクショップ知多農場」。
2013.12.26 更新

大きなドングリの木の下に広がる牛の放牧場とカフェ&ショップ。
店内で、ケーキやフードメニューを頂くこともできます。

ある日、「すごくおいしいソフトクリームのお店があるんですよ。自分たちで牛を飼っていて、
その搾りたて牛乳で作っているんです」と知人から教えてもらいました。
ソフトクリームが大好きなので早速行ってみると、
のどかな牧場に牛たちがいて、隣には赤い屋根のかわいらしい建物を発見。
のんびり過ごせるすてきなロケーションもさることながら、ソフトクリームも本当においしかった! 
このお店について知りたくなり、取材をさせていただくことに。
お店の名前は「ミルクショップ知多農場」(以下、知多農場)。大府駅から車で10分ほどの場所にあります。

牧場の再開、ショップ開店へ

取材に応じてくださったのはオーナーの山本厚子さんと、厚子さんのお姉さんの伊藤孝子さん。
一緒にここ、知多農場を切り盛りしています。
まずは知多農場の歴史から。始まりは明治24年、旧成田牧場として二人の曾祖父が創業。
昭和から平成にかけては、ご両親が牧場を経営。100年以上の歴史ある牧場でした。
「両親が高齢のため、平成15年に一旦牧場をやめたんです。
でも農地や牛舎が荒れていくのは寂しいと感じていました」と厚子さん。
姉の孝子さんも「だれか牧場を続けてくれたらいいのに、と思っていました。
子供の時から牛がそばにいる暮らしでしたから」と当時を振り返ります。

牧場の閉鎖から数年後、厚子さんが孝子さんに「牛を飼わない?」と持ちかけます。
「やっぱり牛を飼いたいと思ったんです。でも生産した牛乳をメーカーに卸す形はいやだったんですね。
やるなら自分たちの手で、顔の見えるお客さんにおいしい牛乳を売りたいなって」。

その頃、主婦としての仕事が二人とも一段落していたこともあり、
「始めるならこれがラストチャンス」との思いから、平成23年5月、ジャージー牛を飼育する牧場を再開。
同年7月に併設のカフェ&ショップをオープンし、
「ミルクショップ知多農場」としてスタートします。
厚子さんが57歳、孝子さんが61歳の時でした。

姉の伊藤孝子さん(左)、妹の山本厚子さん(右)。とっても仲良しの姉妹です。

名物のジャージー牛ソフト350円。口にするとなめらかにとろけます。すっきりとした甘さでおいしい!

牛乳のおいしさを伝えたい

牧場とショップを始めるにあたり、まず考えたのは「おいしい牛乳の味を伝えたい」ということ。
搾りたての新鮮な牛乳を提供するほか、直接ミルクのおいしさを伝えられるソフトクリーム、
自家製生クリームやバターを使ったケーキや軽食も製造販売することに。

現在牧場では9頭のジャージー牛を飼育中。晴れた日の放牧場では、
親牛や子牛がのんびり草を食む姿を眺めることができます。
牧場の担当は姉の孝子さん。毎朝名古屋方面から出勤し、
えさやり、搾乳、牛の身体を洗って放牧するなど、牛の世話全般を行っています。
「子供の頃から家の手伝いで牛の世話をしてきましたし、牛のことが可愛くて。
毎日愛情たっぷりに世話しています」と孝子さん。
牛が大好きだということが、話すときの笑顔と口調から伝わってきます。

牛乳200円(中サイズ)。毎日搾りたての牛乳を68度で30分、低温殺菌しています。
乳脂肪分は4.8%(季節により変動)。牛乳っておいしいんだ!と実感できる一杯です。

敷地内にある、昭和初期築の「ミルクハウス」。「みんなが集まれる場所にしたい」という思いから、
建物の内外で音楽会やサークル活動などに利用されています。

毎日搾乳し、毎日加工する

ソフトクリームやプリンなどケーキ類の製造販売は、妹の厚子さんの担当。
毎朝すぐ隣にある牧場から届く、搾りたての牛乳が入ったミルク缶を受け取ると、
厚子さんの一日の仕事が始まります。
届いたばかりの新鮮な牛乳はまず殺菌を行い、無調整牛乳や生クリーム、バターに加工。
それらを使って、名物のソフトクリームやケーキ、軽食メニューをスタッフと一緒に製造しています。

二人は実は三姉妹です。「真ん中に妹がいて、大学で栄養学の先生をやっているんですよ。
メニュー開発や栄養学の見地からアドバイスをもらっています」。
知多農場は、姉妹三人が力を合わせて作っているんですね。

(左)プリン、チーズケーキ、シュークリームなど、ショップのショーケースには、
毎日さまざまなケーキがずらりと並びます。
カフェコーナーでは、ドリアやパンケーキなど軽食メニューも楽しめます。
(右)マドレーヌやクッキーなどの焼き菓子も人気商品。牧場産牛乳で作った自家製バターをふんだんに使用。

地元産食材を使うことへのこだわり

知多農場では「地産地消」を大切なテーマとして考え、取り組んでいます。
ケーキや軽食メニューの材料は、自家牧場産牛乳、自家製バター、自家製生クリームを基本に、
地元大府市と愛知県内で生産される農産物を使用。
卵は名古屋コーチンの「ごんのたまご」、大府産のブルーベリーやイチジク、ブドウなど旬の果物、
愛知県産小麦粉、大府産のお米と、地元産であることにとことんこだわって選んでいます。

厚子さんが商品作りへの思いを話してくれました。
「自分たちで飼っている牛と同様に、顔の見えるもの、近いものを大切にしたいんです。
卵も果物も誰が作っているかを知っていると、皆さんにきちんと説明できますから。
この果物はこういう農家さんが作っているんだよ、だからおいしいんですと、自信を持って言えます。
お客さんにもおいしいって言ってもらえるでしょう?」。

作っている人の思いを伝え、おいしさや価値を共有したい。誠実に作った、健やかな食を提供したい。
ミルクショップ知多農場の姿勢には、地産地消を考える上で大切なことが現れていると感じました。

最後に、今後の目標を伺いました。
孝子さんは「健康で長く牛を飼い続けて行きたいですね」。
厚子さんは「皆さんのお力を借りPRに力を入れ、もっと多くの方々に牛たちに会いに来てほしいです」とのこと。
これからもぜひ、おいしい牛乳の味と地産地消の大切さを多くの人に伝えていってくださいね。

放牧場ではジャージー牛にえさやり体験ができます。
「牛と直接触れ合って、その温かさを実感すると、その感覚で牛乳を飲んでもらえますから」と厚子さん。

編集員のココがオススメ!

大府駅からタクシーを利用した際に行き先を告げると、運転手さんが「休みの日はよく孫を連れていくよ。おいしいよね、あそこのソフトクリーム」と言っていたのがとても印象に残りました。取材中も、小さな子供連れの若い夫婦、孫と一緒のおじいちゃん、カフェコーナーでケーキを楽しむ女性グループと、次々お客さんが訪れていました。地域の人に愛されているお店だということを実感。優しい味わいのソフトクリーム、また必ず食べに行きます!

(梅田美穂)

施設情報

施設名 ミルクショップ知多農場
住所 〒474-0051 愛知県大府市大府町ウド92-278
TEL TEL: 0562-85-5642
FAX: 0562-85-5642
URL ミルクショップ知多農場
定休日 毎週水・木曜日 (祝祭日は営業します)
営業時間 10:00~19:00 (喫茶ラストオーダー18:00)

2013 年9月17日現在の情報になります

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