市民向け農業講座の体験レポート、第5回目です。
前回と同じ、大府市の農業研修施設「あぐりカレッジ」で7月27日に開催。
20名が参加しました。
今回の講義のテーマは、以前植え付けを習った夏野菜のその後の管理方法や、秋作の準備について。
この農業講座の第1回と第2回の実習で、
マクワウリやナス、ピーマンを半田農業高校の実習畑に植えました。
その後の栽培経過をスライドで見せてもらいました。
実習畑と同様に、受講生も配布された苗を自宅で栽培中です。
その中からピーマンとナスの栽培ポイントについて先生が説明してくれました。
「ピーマンは、最初に咲く1番花の下から出る側枝をそのまま伸ばし、
それより下のわき芽は早めに摘み取ります。花芽のところで枝が2本に分かれるので、
第2花のところで計4本になり、この4本を主枝として誘引します。
ピーマンは4本仕立てが基本になります」。
続いて、ナスについて。
「ナスは、更新剪定というものを行います。7月下旬〜8月上旬に、
主枝を三分の一程度カットすると新しい枝を出てきて、約一ヶ月後にまた実がなります。
これが秋ナスです。この作業を切り戻しといいます」。
実習で植えたマクワウリ(黄ウリ)が実ったということで、先生が収穫し持ってきてくれました。
このマクワウリの甘さを糖度計で計ってみることに。
器具の使い方を教えてもらい、実験でエタノールや食塩を計測すると…両方とも数値を計測。
「糖以外も計ってしまうので、糖度計の値を鵜呑みにしてはいけないんですよ。
また果物の酸味が強いと、糖度が高くても甘くなく感じることも。
数値はあくまで目安にするほうがいいと思います」と先生。
いよいよマクワウリの糖度を計測すると、数値は9.8でした。
これはスイカと同程度の甘さなのだそう。
実験後はみんなでマクワウリを試食。
ほんのり甘くてみずみずしい味を楽しみ、この日の講座は終了しました。
講座会場のあすなろ舎は、「JAあぐりタウンげんきの郷(以下、げんきの郷)」の中にあります。
げんきの郷は、農業講座を主催するJAあいち知多が運営する都市農村交流型複合施設で、
農産物の直売場やレストラン、温泉、体験農園などから構成され、年間の来場者は200万人以上。
遠方から訪れる人も多い人気の施設です。
げんきの郷を訪れたらぜひ立ち寄りたいのが、「ファーマーズマーケットはなまる市」。
地元の生産者が作る新鮮な野菜や果物、卵、加工品がにぎやかに並ぶ産直市場です。
売り場に並ぶ商品は、ほとんどが地元・知多半島産のもの。旬の野菜がずらりと並ぶ光景は圧巻!
知多エリアは農業が盛んなところだと実感できます。
げんきの郷の敷地内には「すくすくヶ丘」というフードコートがあり、
旬のフルーツを使ったデザートや軽食メニューを楽しむことができます。
ここには小さな子供が遊べる芝生の中庭もあり、親子で楽しめる施設として人気です。
今回の講座で糖度計を初めて使いました。甘さを数値で確認できるのは面白いですね! げんきの郷はよく訪れるのですが、野菜を買ったりおいしいものを食べたり、地産地消を体験できる施設としてとても気に入っています。名古屋方面から車で約1時間なので、新鮮な野菜をお目当てにドライブしてみては?
(梅田美穂)
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2013年7月27日現在の情報になります