日本酒、味醂、たまり醤油…と昔から醸造業の盛んな碧南市。ご紹介する「日東醸造」は、
数ある醸造メーカーのひとつであり、碧南が発祥の地といわれている白醤油を作り続けてきた会社です。
琥珀色をした、一見醤油に見えない白醤油。「食材に色がつかない」と
昔から板前さんの間で重宝されてきました。
その特徴的な色は、小麦と大豆の割合で決まり、小麦が多いほど色が薄くなります。
日東醸造の「足助仕込三河しろたまり」は、「古い時代の白醤油を復興したい」と開発を進めた商品。
試行錯誤の末、「小麦100%」にたどり着きました。
「ただ、原材料に大豆が使われていないので「醤油」と表記できないんです。
表記のために大豆を入れるべきか悩みましたが、『この味だからこそ買う』『大豆アレルギーでも安心』
といった声に後押しされ、白醤油ではなく「三河しろたまり」として売り出しました。」
こうして中身で勝負に出た「三河しろたまり」ですが、白醤油に馴染みのない一般家庭への浸透に難航します。
そこで開発したのが、「お豆腐のたれ」「卵焼きのもと」「鍋つゆ」と用途がわかるシリーズ。
「これらの商品を使うことで白醤油の良さや使い方を知ってもらい、
最終的に白醤油やしろたまりを活用できるようになってほしい。」と蜷川社長は語ります。
愛知県産小麦を原材料に使用している「三河しろたまり」。
地元の材料を使っていることについて尋ねると…
「地産地消、地元のものを使うことってすごく自然なことだと思うんですよ。
昔は、大豆や小麦を収穫して、それで醤油をつくって…と、何かを作るとき、
すぐ近くで取れたものを使っていたはずでしょう?」と蜷川社長。
地産地消、それは「原点に帰る」ことなのかもしれません。
「寄せ鍋つゆ」と「チゲ鍋つゆ」の2種類の鍋つゆ。どちらも「三河しろたまり」をベースとし、
「三州三河本格みりん」、愛知県豊浜産魚醤「しこの露」を使用しています。
「寄せ鍋つゆ」は、素材の風味を楽しめるさっぱりとした味わい。
「チゲ鍋」は、キムチをいれてお好みの辛さに。キムチの量で辛さを調節でき、
子供がいる家庭にもおすすめです。
鍋つゆ以外にも「三河しろたまり」をベースにした商品が豊富に揃っています。
どの商品も化学調味料や保存料を一切使っていないのも魅力です。
80年もの歴史のある日東醸造ですが、常に前進することを忘れない会社に心打たれました。地産地消=原点に戻る、それは日東醸造の歩みが証明しているのではないでしょうか。 鍋つゆは、さりげなく魚貝の香りがして、やさしい味わい。素材のうまみを引き出し、深い味わいの鍋を簡単に作ることができます。すっかりはまった筆者、これから白醤油を料理に取り入れようと決めました!日東醸造の商品は、ホームページから購入することができますよ。 (大島清花)
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住所 | 〒447-0868 碧南市松江町6丁目71番地 |
TEL/FAX | TEL:0566-41-0156 FAX:0566-42-7744 |
URL | 日東醸造株式会社 ※ホームページでは通信販売も行っています。 |