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【鍋特集】白醤油と真剣に向き合い続ける「日東醸造」
2010.02.18 更新

日本酒、味醂、たまり醤油…と昔から醸造業の盛んな碧南市。ご紹介する「日東醸造」は、
数ある醸造メーカーのひとつであり、碧南が発祥の地といわれている白醤油を作り続けてきた会社です。

常に前進を続ける日東醸造

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常に上を目指し続ける日東醸造。先頭に立って社員を引っ張っていくのは三代目社長・蜷川氏。

琥珀色をした、一見醤油に見えない白醤油。「食材に色がつかない」と
昔から板前さんの間で重宝されてきました。
その特徴的な色は、小麦と大豆の割合で決まり、小麦が多いほど色が薄くなります。
日東醸造の「足助仕込三河しろたまり」は、「古い時代の白醤油を復興したい」と開発を進めた商品。
試行錯誤の末、「小麦100%」にたどり着きました。

「ただ、原材料に大豆が使われていないので「醤油」と表記できないんです。
表記のために大豆を入れるべきか悩みましたが、『この味だからこそ買う』『大豆アレルギーでも安心』
といった声に後押しされ、白醤油ではなく「三河しろたまり」として売り出しました。」

こうして中身で勝負に出た「三河しろたまり」ですが、白醤油に馴染みのない一般家庭への浸透に難航します。
そこで開発したのが、「お豆腐のたれ」「卵焼きのもと」「鍋つゆ」と用途がわかるシリーズ。
「これらの商品を使うことで白醤油の良さや使い方を知ってもらい、
最終的に白醤油やしろたまりを活用できるようになってほしい。」と蜷川社長は語ります。

日東醸造の考える“地産地消”とは

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(左)平成11年、より良い環境を求め、香嵐渓の山奥の足助町に仕込蔵を移転。
近くの田畑を借り、小麦栽培にも乗り出しました。
(右)仕込蔵は、閉校になった小学校の校舎をそのまま使っており、柱などもそのまま残っています

愛知県産小麦を原材料に使用している「三河しろたまり」。
地元の材料を使っていることについて尋ねると…
「地産地消、地元のものを使うことってすごく自然なことだと思うんですよ。
昔は、大豆や小麦を収穫して、それで醤油をつくって…と、何かを作るとき、
すぐ近くで取れたものを使っていたはずでしょう?」と蜷川社長。
地産地消、それは「原点に帰る」ことなのかもしれません。

商品紹介 ~小麦100%「三河しろたまり」ベースの鍋つゆ

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「寄せ鍋つゆ」と「チゲ鍋つゆ」の2種類の鍋つゆ。どちらも「三河しろたまり」をベースとし、
「三州三河本格みりん」、愛知県豊浜産魚醤「しこの露」を使用しています。
「寄せ鍋つゆ」は、素材の風味を楽しめるさっぱりとした味わい。
「チゲ鍋」は、キムチをいれてお好みの辛さに。キムチの量で辛さを調節でき、
子供がいる家庭にもおすすめです。

鍋つゆ以外にも「三河しろたまり」をベースにした商品が豊富に揃っています。
どの商品も化学調味料や保存料を一切使っていないのも魅力です。

編集員のココがオススメ!

80年もの歴史のある日東醸造ですが、常に前進することを忘れない会社に心打たれました。地産地消=原点に戻る、それは日東醸造の歩みが証明しているのではないでしょうか。
鍋つゆは、さりげなく魚貝の香りがして、やさしい味わい。素材のうまみを引き出し、深い味わいの鍋を簡単に作ることができます。すっかりはまった筆者、これから白醤油を料理に取り入れようと決めました!日東醸造の商品は、ホームページから購入することができますよ。

(大島清花)

店舗情報

住所 〒447-0868 碧南市松江町6丁目71番地
TEL/FAX TEL:0566-41-0156
FAX:0566-42-7744
URL 日東醸造株式会社
※ホームページでは通信販売も行っています。

2010年2月13日現在の情報になります。

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