間もなく旬の最盛期を迎える夏野菜。
畑ではさまざまな夏野菜が実をつけ始め、収穫の時を今か今かと待っているかのようです。
今回はそんな夏野菜を存分に楽しむ方法を伺うべく、
愛知県小牧市で「土磨自然農園」を営む、野菜ソムリエの横島龍磨さんの元を訪れました。
以前は外食産業で働いており、野菜作りは全くの未経験だったという横島さん。
働いている間に「食」に対してさまざまな疑問を抱き始め、
本業のかたわら”自然農法”で野菜作りを開始。3年後に「土磨自然農園」を立ち上げました。
その後、全国への野菜の宅配、取引先レストランへの直売などを開始し、独立。
さらに2008年には野菜ソムリエの資格も取得し、
現在はさまざなイベントや講座などでもご活躍されているのだそうです。
横島さんの「土磨自然農園」を見せて頂きました。
訪れたのが6月の中旬ということもあり、夏野菜は収穫に向けてまだ成長段階。
トマトは、7月中旬頃には赤く色付くのだそうです。
トマトの他に、きゅうり、ズッキーニ、コールラビ、豆なども育てているのだそう。
「土磨自然農園の野菜は肥料を何も入れていません。
これは農薬がない時代は当たり前だったことなんです。
野菜を育てているというより”育ってくれている”という感覚が強い。
野菜は手をかけ過ぎてはダメ、本当に強い野菜が育ちますよ。」
さらに夏野菜の特徴を教えて頂きました。
「夏野菜には水分や、汗で失ったミネラル分が豊富です。
火照った体を冷やし、体内の水分量を整えてくれます。
夏野菜のカラフルな色は、人間に有効な成分を含んでいるんです。」
「夏野菜の代表でもある”トマト”、サラダなどで食べることが多いと思いますが、
是非デザートに仕上げて食べていただきたいですね。
またナスやきゅうりがたくさん採れた時には干し野菜にすることで、
効果的に栄養を摂取することができますよ。」
また、野菜を家庭で育てるコツも教えて頂きました。
「簡単にできるのはレタス、水菜などの葉物ですね。
プランターに市販の培養土に種を蒔き、湿り気を保てば簡単に発芽します。
ただ、マンションのベランダなどで育てる場合は、照り返しに注意してください。
下にスノコをひいて、根っこが焼けたり、蒸れないようにすると良いです。
またレタスは冬の野菜なので、夏場は芽が出にくいですが、
種を1日冷蔵庫に入れて冬が来たと思わせれば、芽が出やすいですよ。」
今後は、研修生の受入から就農までをサポートしたり、他県生産者との連携や就農支援、
さらに自然栽培野菜を使った商品開発や、野菜ソムリエならではのコラボ商品の開発などを
行っていきたいそう。さらに・・
「取引先レストランとのコラボイベントや、各家庭菜園の作付けコーディネート、
出張指導、また土磨自然農園に個人(家族)区画を設けて、
契約栽培や栽培指導付農園の開設なども行っていきたいですね。」
横島さんの夢の実現に、今後も期待したいですね!
[flash http://www.youtube.com/watch?v=kv87bxN1rsE w=425 h=344]
■野菜の知識の資料をダウンロードする
■横島さんおすすめのトマトのレシピをダウンロードする
農薬や肥料を使わず、たくましく育つ土磨自然農園の野菜たち。初夏の日差しに照らされ、キラキラと輝いていました。手をかけすぎてはだめ、農薬などで病気を無理やり治してごまかしてはだめ、それは人間も同じこと。自然の力で力強くすくすくと育つ野菜は、これからもたくさんの人たちから愛され続けることでしょう。家庭菜園をしたり、野菜を使った料理を自分で作って食べてみることで、野菜のおいしさをもっと感じることができるはず。横島さんが伝授するレシピや知識を参考に是非実践してみてください。
(神戸夕香)
|
取材先 | 土磨自然農園 |
運営者 | 横島 龍磨 |
住所 | 第1圃場 :〒485-0802 小牧市大草2055-1近辺 第2圃場:〒485-0806 小牧市野口柿花75番地 |
TEL/FAX |
TEL:090-2948-8136 FAX:0568-84-6619 ※畑に居る事が多いので、お急ぎの場合は携帯にお電話を。 |
URL | 土磨自然農園 |