道の駅「立田ふれあいの里」にある「はす工房」は、レンコンを使った料理にこだわっており、それを目当てに多くの人が訪れます。
メニュー開発や調理をしているのは、レンコン農家の奥さんや地元の女性たち。 レンコンの魅力や食べ方などについて、はす工房代表の渡辺みさ子さんにお話を伺いました。
はす工房は、旧立田村の生活改善実行グループのメンバーによって設立された、レンコン料理を手がけるお店です。
グループでは、40年以上前から地域の農産物を使った料理や加工品の開発に取り組んでおり、中でもレンコンについては消費拡大に向けて様々な料理を考案してきました。
渡辺さんたちは「特産品をPRしつつ、地域の女性が活躍できる場として、農産物の加工場がほしい」と、立田ふれあいの里運営協議会に働きかけ、施設の中に実演工房という形で併設されることになったのです。
グループからメンバーを募り、渡辺さんも含めて5人が工房設立に参加。現在は、当初のメンバー2人とパートさんを含め、10人で切り盛りしています。今年の12月19日で工房を開いて丸10年になります。
カウンター越しに活気と明るい雰囲気が伝わってくる、はす工房。「調理場をオープンにしているので、1つひとつ手作りしている様子がわかり、安心して購入いただけるのではないかと思います」。
食物繊維が豊富でビタミンCを多く含み、美容や健康に良いというレンコン。
切ったときに糸を引くのは、ムチンという成分によるもので、滋養強壮効果があると言われています。黒ずんでくるのも消炎止血作用のあるタンニンによるものです。
「レンコンそのものには味がないので、他の食材と合わせやすいですね。1年を通して安定的に手に入るので使い勝手もいいです」。 切って使ったり、すりおろして使ったり、部位によって使い分けているので、ほとんど捨てるところがないそうです。
レンコンを生かした惣菜などは全部で20種類以上。おふくろの味を再現したきんぴらなどの定番料理から、メンバーが試行錯誤しながら考案した「レンコンのみたらし団子」や「レンコンライスバーガー」など珍しいメニューも揃っています。
いちばん人気は、土・日曜日には300〜400個が売れるという「コロッケ」。中身に味が付いているので、そのままで食べられます。「もともとは、余ったレンコンの煮物を無駄にしないようにと思って考案したものなんです」。
午後には売り切れてしまうメニューもあるそうで、「開店した頃から比べると売り上げも3倍ぐらいになりました」と渡辺さん。
平日にもかかわらず、お客さんが次から次へと工房を訪れていました。
2014年11月4日取材時の情報になります
ライター:田中マリ子
施設名 | 有限会社はす工房 |
住所 | 愛知県愛西市森川町井桁西27番地 |
TEL | 0567-25-8001 |
営業時間 | 9:00〜18:00 |
定休日 | 木曜日 |