大葉や小菊に代表されるような和食に合う「つまもの」。洋食やデザートにも使えるような「つまもの」を栽培しようということで始まったのがミニバラです。
1987年頃に伊庭徹さん(初代ベルローズ部会会長)が1人で栽培に取り組み始めたそうです。様々な品種のバラを研究してみたものの、色が落ちたり、形が悪かったり、食用にふさわしい品種がなかなか見つからなかったとか。
1年ほどかけてようやく出荷できるまでにこぎつけ、その年にほかの生産者も加わって3人体制でスタートしました。
食用のミニバラは10年ほど前に「ベルローズ」という名前で商標登録され、豊橋だけで栽培される希少価値の高いもの。
現在は生産者も8人に増え、1日に1000〜2000パックを出荷。1年で最も需要が多いのはクリスマスから年末にかけてとか。
輸出もされていて、海外エアラインのファーストクラス機内食などにも使われているそうです。
季節によって収穫量や花の形状にも影響が出るほど繊細なバラ。夏は早く咲くために花びらの数が少なく、冬は花びらも多いのでボリュームのある花になると言います。
「夏と冬は色落ちがしやすいので、それを防ぐために努力をしています」とベルローズ部会の小笠原邦和さん。
鮮やかな色と華やかな雰囲気から洋菓子や料理用に需要が高い「ベルローズ」。
「料理などに添えるだけでなく、テーブルに置いて鑑賞してもらえるように飾り方の提案などもしていきたいと思います」。
テーブルに飾り、そこから1つカクテルに入れたり、アイスクリームに添えたりと楽しみ方も広がりそうです。
2014年3月3日取材時の情報になります
ライター:田中マリ子
施設名 | 豊橋温室園芸農業協同組合 ベルローズ部会 |
住所 | 愛知県豊橋市高州町字小島103-1 |
TEL | 0532-31-6371 |
営業時間 | 9:00〜14:00 |
定休日 | - |
- |