7月14日(木)の豊浜漁港(愛知県南知多町)。
雲ひとつない快晴も、潮風が絶えず吹きつけ、荷さばき場のなかはとても涼しい。
夕方からのセリに備え、一日の漁を終えた漁師や浜の女性たちが、
魚の仕分け作業に追われ忙しく働いています。
この日の魚市場で揚がっていたのは、セイゴ、ホウボウ、カマス、イシガレイ、アジ、コチ、
サバ、タチウオ、マダイ、アナゴ、シャコ、アカシャエビなど。
先月も魚市場に揚がっていて、この日も目をひいたのがイワガキ。
とても頑丈で重みのあるがっしりとした殻。大きさは大人のこぶし2つ分ぐらい。
潜って獲った漁師さんにうかがうと、漁場は常滑市の鬼崎沖。
水深5メートルぐらいの石がごろごろしている海底で、専用のハンマーとヘラを使い、
石にへばりついているイワガキをはがして獲るのだそう。
イワガキがおいしい旬の時期は6月から9月頃まで。
冬場に食べるマガキとは違い、身がしっかりとしていて歯ごたえがあるのが特徴で、
生をむいて、「酢でそのまま食べるのがうまい」と漁師さん。
フライにするのが一般的な食べ方ですが、2つも食べるとお腹がいっぱいになる大きさです。
9月までのおいしい時期に、ぜひ一度味わってみたいなと思います。
(新美貴資)
2011年7月14日現在の情報になります。