フルーツの果肉がたっぷりの「千一じゃむ」。
素材は犬山近隣の農家で採れる果物です。
犬山市の桃、柿、みかんや、大口町の無花果(いちじく)、美濃加茂市の梨などが使われています。
中でも桃は古くから犬山の特産品で、昭和初期頃から栽培が始まり、
現在では羽黒・楽田・二の宮・内久保・五郎丸地域が主産地になっています。
地元でいろいろな果物が採れるものの、
大きさなどの関係で出荷できない果物がたくさんありました。
そこで、何とか農家の手助けができないかと、行政が主体になって試行錯誤を重ね、
4年ほど前に「千一じゃむ」として商品化しました。
協力農家には、冷凍庫を貸し出し、出荷できない果物を保存してもらい、
一定の期間に回収するというやり方で効率化をしました。
回収した果物は、風味や色が損なわれないように一括して瞬間冷凍をして保存。
いつでもジャムを作ることができる仕組みになっています。
ジャム作りは、犬山市にある和菓子の若松屋2代目主人・後藤幸夫さんを中心にすすめてきました。
「桃酔果を作ったときのノウハウを生かし、果肉をできるだけ残しました。
また、えぐみが出ないようアクをこまめにとるのも大事です」。
さらに珍しいのは寒天を使いとろみを出していること。和菓子職人ならではのアイデアです。
ジャム作りを実際に行うのは、かつてご主人から手ほどきを受けた人たち。
以前、市民向けに4回シリーズでジャム作り講座を開き、
20人ほどの参加者とともにジャムを作って試験販売をしました。
そのとき受講生だったうちの5人が中心となってジャムを作っています。
それぞれの果物本来の食感と風味を楽しめるジャム。無花果はつぶつぶ感が口の中で広がり、柿は熟した果肉を味わっているようで、桃は柔らかでとろけるような味わいです。果肉の存在感があるので、ヨーグルトに入れてもグッドですよ。一番人気のジャムは「無花果」とか。ほかにも定番の「桃」や「みかん」、秋を感じる「柿」のほか、珍しさも手伝って「梨」も人気があるそうです。
(田中マリ子)
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【ジャムの購入について】
ジャムは記載の「千一庵」で販売されています。
ほかには犬山市などで開催されるイベントでも販売します。
販売先 | 千一庵 |
住所 |
〒484-0073 犬山市天神町1丁目13番地 イトーヨーカドー・キャスタ店地下1階 |
アクセス | 名鉄犬山線犬山駅徒歩1分 |
TEL&FAX | TEL:0568-61-9338 |
営業時間 | 10:00〜20:00 |
定休日 | 年中無休 |
住所 |
〒484-0084 愛知県犬山市字南古券186番地 千一じゃむ(若松屋内) |
アクセス | 名鉄犬山線犬山口駅から徒歩5分 |
TEL&FAX |
TEL:0568-61-1001 FAX:0568-61-0970 (若松屋内) |
2012年9月18日現在の情報になります。