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「菰野の真菰」Vol.4 マコモのパワーに感銘を受け、普及に取り組む「真菰の菰野会」会長 前川常八さん
2012.02.11 更新

マコモに魅せられた前川会長

菰野の真菰で健康増進と地域活性化をするためにマコモの生産者、加工品製造業者、
販売業者、旅館経営者などが集まって組織している「真菰の菰野会」。
会長の前川常八さんはマコモで日本一を目指し、
先頭に立ってマコモの普及に尽力しています。
菰野で生まれ育った前川さんは、大正7年から続く手延べ麺製造会社の三代目。
「祖父が創業した当時は水車で粉を挽いていたんですよ」。
麺作り一筋の前川さんがマコモを知ったのは、
町内在住の薬剤師をしている藤牧けい子さんに話を聞いてから。
マコモの浄化作用や栄養価など、
健康食材としてのすばらしさにすっかり魅せられてしまったとか。
すぐにマコモを使って麺を作ってみようと思ったそうです。

株式会社スズガミネの代表 前川常八さん

事務所の入口には水車の石臼が残る

マコモの粉末で麺を試作

「マコモの試験栽培をしていた役場の担当者にお願いして、
試験的にマコモを粉末にしてもらい、500グラムほど分けてもらったんです」。
粉をこねて生地を作り、直径8センチほどの太さにしたひも状の生地を引き延ばし、
一度熟成させてから、さらに細く延ばすという工程を繰り返して仕上げることで、
独特のもちもちした食感が生まれる手延べ麺。
「ただ、マコモの粉末を入れるとうまく延びなくて、配合率や水の量など工夫しました」。
試行錯誤の末にようやく試作品が完成します。
その後、さらに改良を重ねて商品化に成功するまでおよそ半年。
半なま麺の「手延べ平めん」と「手延べ細めん」、手延べの乾麺ができました。
茶色がかった麺はマコモタケの粉末を入れたもの、緑色の麺はマコモの若葉の粉末を加えたものです。

半なまの手延平めんと細めん

手延べめんの乾めんは4種類

伊勢神宮へマコモの品々を奉納

麺を道の駅に置いたところ話題になり、それがきっかけで、
他の業者の人たちもこぞってマコモの加工品を開発しました。
こうして11品目もの加工品ができ、せっかくだから伊勢神宮へ奉納したいと思った前川さん。
「マコモは高い浄化作用があることから、伊勢神宮でも古くから栽培しており、
葉を編んでゴザにしているそうで、縁のある植物なんですよ」。
平成22年の6月、奉納の許しが出て、
会のメンバーともどもマコモから作った品々を伊勢神宮へ奉納しました。
「すばらしいパワーを秘めたマコモに夢やロマンを感じます。
だからこそ、もっと広めたいという思いが強いですね」。

伊勢神宮へ奉納をしたときのメンバー(前列中央が前川さん・平成22年6月)

(左)スズガミネの主な商品 (右)オリジナルのゴマダレと麺つゆ

サラダ風にして食べても美味しい平めん

編集員のココがオススメ!

茶色がかったマコモタケ粉末入りの麺は、もっちりしていて冬におすすめ。ゴマダレでいただくと美味しいそうですよ。スズガミネでは専用のゴマダレも販売しているのでぜひ。涼やかな緑色の麺は味わいもさっぱりしていて夏向きとか。大根おろしをたっぷり添えて麺つゆをかけて召し上がれ!

(田中マリ子)

会社情報

会社名 株式会社スズガミネ
住所 〒510-1311 三重県三重郡菰野町大字永井1754
アクセス 近鉄湯の山線菰野駅から車で約15分
TEL/FAX TEL:059-396-2211
FAX:059-396-2225
URL 鈴ケ峰 手延めん 株式会社スズガミネ
購入先 上記へ電話またはFAXで注文

2011年11月14日現在の情報になります。

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