富有柿の産地として知られる岐阜県本巣市糸貫地区は、道の両側に柿畑が広がるのどかなところです。
甘柿の中でも大粒で甘みが強く、果肉が柔らかい富有柿の
特徴を生かして加工品を作っているのが「フルーツ工房糸貫」。
この地域の女性が集まって柿ジャム作りを始め、その中からできたグループです。
「ジャムだけでなく加工品の幅を広げたいと、いろいろ模索してきました」と代表の高橋恵子さん。
柿が採れる時期以外でも、柿を知ってもらうきっかけになると、様々な加工品作りに取り組んでいます。
新商品を考えているときに、
フルーツの入った市販の焼肉のたれにヒントを得て開発されたのが「柿肉のたれ」です。
味噌に地元産のニンニクや玉ねぎも加え、
ごまやみりんなどの調味料で味を整え、じっくり煮込んで作ります。
「材料の配合が難しいですね。今の材料に落ち着くまで、様々な材料を使って試行錯誤を繰り返しました」。
そうしてできた「柿肉のたれ」は、まろやかで複雑な味を醸し出し、
柿のとろみが肉や野菜にからんで絶妙な味わいです。
「柿肉のたれ」を見たお客さんからの「ドレッシングはないの?」
という声に応えて開発したのが「柿ドレッシング」。
柿の味を全面に出し、無添加にこだわり、酢を使うことで防腐効果を出したドレッシングです。
オリーブオイルをベースにしたさっぱり味のものと、
ごまの風味を生かした和風ドレッシングの2種類があります。
「柿肉のたれ」と「柿ドレッシング」は、地産地消を子どもたちに伝える取り組みの一つとして、
地元の学校給食にも出されるそうです。ただ、手作りのため、一度に大量に作れないのが悩みだとか。
メンバーの畑で採れたサツマイモを使った「さつま芋ドーナツ」もおすすめ。さつま芋の食感を楽しめるように、蒸したさつま芋を形が少し残るぐらいに粗くつぶしているのが特徴。口の中でさつま芋の風味が広がります。使う粉によって、小麦粉と米粉の2種類のドーナツがあります。主にイベントなどで販売されるそうなので、購入したい場合は一度、問い合わせてみて。
(田中マリ子)
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住所 | 〒501-0418 岐阜県本巣市七五三685-1(代表 高橋恵子) |
アクセス | 樽見鉄道モレラ岐阜駅から車で約5分 |
TEL/FAX |
TEL:058-324-0717 FAX:058-323-0263 |
商品販売先 |
道の駅/富有柿の里いとぬき(本巣市)、織部の里もとす(本巣市)、 JAぎふ糸貫農産物販売所(本巣市)、JAぎふおんさい広場/真正(本巣市)、 鷺山(岐阜市)、はぐり(岐南町)、日本昭和村※一部商品のみ(美濃加茂市) |
2010年11月5日現在の情報になります。