中区丸の内のビジネス街に位置するダイニングバー「CREAM」。
地元の素材を使った地産地消のお店として、フランス料理をベースとした料理、
そして豊富な種類のお酒などを提供しています。
「「CREAM（クリーム）」という言葉は、”本体から分離した”という意味。
「CREAM」の母体となる「大名古屋食堂」というお店があるのですが、
そこから”分離した”支店という意味を込めてつけた、というのが由来ですね。」
と、代表取締役の松本善隆さんは教えてくださいました。

地産地消の素材を使用して料理を提供しようと思ったきっかけは？

世界中から仕入れた素材を使って、それぞれの土地で調理して食べることが
果たして文化なんだろうか？という考えの元に市場料理・地方回帰が叫ばれ始めた頃、
「じゃあ、日本では何をするべきか？」と考えていた修行時代の松本さん。
ひょんなことから伊勢湾の穴子を手に入れ、その美味しさに気付かされたのだそう。
「車で１時間のところに最高の魚があるなんて・・まさに灯台下暗し。考えたことも無かったんです。」

当時”地産地消”という言葉はなく、”地元の素材・郷土の素材・新郷土料理”などと呼ばれており、
いち早く地元素材の素晴らしさに魅力を感じていた松本さん。
地元には素晴らしい素材が溢れていると熱く語ります。

「伊勢湾や三河湾で捕れる日本屈指の最高の魚介類、名古屋コーチンや松阪牛などのお肉、
日本有数の生産高を誇る野菜など本当に素材が豊富。
また、”醸造のメッカ”だと言われている中部で”たまり・白醤油・豆味噌”は
世界中探しても名古屋しかない独特な醸造文化です。
意識してみればみるほど、名古屋はなんてすごいところなんだと思いました。」

輸入に頼るのではなく、もっと地元の特産物に注目すれば、
まだ発掘されていない、世界でもかなわない素材が沢山あるということが分かり、
「これでお店を作るんだ」と決めたのがきっかけになったのだそうです。

「本当に価値のあるものをお客さんが選び、いつでも食べられるような世の中になるよう、
また地産地消を少しでも多くの人達に理解してもらえるよう、
今後も料理を提供していきたいですね。」

「土磨自然農園」の自社ファームから届けられる新鮮な野菜。

地産地消の素材をひとつひとつコレクションのように集めている中で、
農家さんの繋がりで紹介してもらったのが「土磨自然農園」の横島龍磨さん。
横島さんの農場が拡張することになった時「大名古屋食堂ファームを作ってみませんか？」と
声をかけてもらったのが自社ファームをオープンするきっかけだったのだそう。
「農園で育てている野菜はすべて自然農法で完全なオーガニックなので、とても新鮮で美味しいんです。
今後は”カレー粉”も地産地消を目指すために、ファームで材料となる素材を栽培しようと考えています。」

素材を育てるのに大切なのは「水・空気・土」

地産地消で一番重要なことは「自然だということ」。
「地元の自然のままの「水・空気・土」で育った食材や調味料で料理することで
その土地特有の味が生まれ、さらに、長い歴史の中で培われてきた嗜好が加わることで
その土地ならではの味へと発展していくのです。」

「CREAM」では、素材本来の美味しさを感じられる料理から
オリジナルの料理まで、豊富なメニューを展開しています。
新鮮な食材を味わいながら地産地消の素晴らしさを「CREAM」で体感してみては？

編集員のココがオススメ！

今回頂いた料理、「愛知産 絹姫サーモンの自家製「スモークサーモン」香ばしい愛知オニオンのムース添え」は、野菜とサーモンの味が濃厚で、リピートして食べたくなる美味しさ！お店に行ったら是非味わって欲しい逸品です。地元愛にあふれた松本さんが現在計画されている素材から作るカレーも食べてみたいですね。家族との団欒に、大切な人との特別な時間に、CREAMで地産地消と美味しいひとときを味わってみてください。 （神戸夕香）

店舗情報

2010年8月6日現在の情報になります。

▼お店の場所を見る