豊かな自然にめぐまれた岐阜県の中南部に位置する山県市。
同市にあって、地元でつくられた新鮮な野菜や
さまざまな加工品を買うことができる人気のスポットが「てんこもり農産物直売所」です。
店内にはゆっくりくつろぐことのできるレストランもあり、
市内だけではなく市外や県外からも訪れる客で連日にぎわっています。
2006年(平成18年)11月1日にオープンした「てんこもり」。
「てんこもり」とは、澄んだ空(天)、美しい湖(伊自良湖)、
豊かな森があるこの土地からイメージしてつくられた言葉で、漢字では「天湖森」と表します。
店にうかがったのはちょうど開店する朝の8時半ごろ。
入り口ではすでに多くの人々が列をつくり、
営業が始まると同時に店内は多くの客で埋まります。
店のなかはあわただしさに包まれ、売り場にならべられていた
たくさんの野菜や果物はあっという間に客のカゴのなかへと消えていきます。
山県市内でつくられた農産物、加工品にこだわって販売している「てんこもり」。
この日の店内には、生産している農家から運ばれたカボチャ、ナス、キュウリ、ゴーヤ、
イチジクからシイタケ、マイタケ、エリンギなど、とれたての新鮮な野菜や果物がたくさん。
その他にも、地元で生産された米や豚肉、卵のほか、
豆腐やコンニャク、餅、弁当や赤飯なども販売されていました。
店で販売されている農産物には、岐阜県が定めた環境にやさしい
「ぎふクリーン農業」によって作られたものも多く、安全で安心なものを提供しています。
店内には座席数が34あるレストランもあり、
地元の食材を使った「生姜焼き定食」(700円)、「おからコロッケ定食」(600円)、
「みそ煮込み定食」(700円)、「しいたけどんぶり」(630円)などが人気。
旬の食材を使った1日限定25食の「四季彩ごはん」(450円)もお得です。
ドリンクにパン、サラダ、デザートがつく「モーニングセット」(350円)も午前11時まで楽しめます。
自家製のパンが人気で、この日も開店と同時に朝から多くの客でにぎわっていました。
「良い物を真心をこめて販売しています。
お客さんを気持ちよくお迎えして、感謝の気持ちでお送りしています」と話すのは、
「てんこもり」を運営する有限会社天湖森いじら代表取締役の佐野峰生さん。
店内で働く従業員のみなさん、明るく元気な方ばかり。
会話も自然と弾み、楽しく買い物をすることができます。
「てんこもり」を訪れる客は年間約19万人で、オープンから盛況が続いています。
連日おとずれる大勢の客に、
野菜や果物を出荷する農家も刺激を受けて、生産意欲が増しているようです。
販売する野菜は値段から袋詰めまで、すべて出荷する農家が責任をもって行っており、
商品のラベルには生産者の名前が書かれています。
昼ごろには多くの農産物が売り切れてしまうそうですが、
品揃えよりも地元でつくられた安全で安心なものを販売することにこだわり、
客の大きな信頼を得ています。
地元の農産物を買うだけでなく、ゆっくり味わうこともできる「てんこもり」。
山県市の「地産地消」を進める拠点として、さらに注目を集めそうです。
山々に囲まれたなか、伊自良(いじら)湖やきれいな川がいくつも流れ豊かな自然が広がる山県市。「てんこもり」では地元産にこだわり、新鮮な野菜や良質な加工品を販売しています。店内はとてもアットホームな雰囲気。従業員のみなさんもとても気さくで、楽しく買い物ができます。直売所やレストランのほかにも、店頭では山県市産の米を100%使った「みたらし団子」(80円)、「五平もち」(180円)も販売していて、こちらも人気です。ぜひ寄ってみてください。
(新美貴資)
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住所 | 岐阜県山県市小倉755番地2 |
アクセス | 岐阜駅から車で約30分。岐阜バス「伊自良四ツ辻」停留所から歩いてすぐ |
TEL/FAX | TEL:0581-36-2663 |
営業時間 | 8:30から17:00まで(飲食部門は8:30から16:00、直売部門は8:30から17:00) |
定休日 | 水曜日、年末年始1月1日から5日 |
駐車場 | あり |
URL | 岐阜県山県市 農産物・野菜の直売所 てんこもり |
2010年8月26日現在の情報になります。