黒で統一されたシンプルな建物の店内は、
白木のテーブルや白い壁が印象的で、明るく居心地のいい雰囲気が漂います。
カウンターもなく、ギャラリーとしても活用できるように設けられた展示用の棚など、
従来の天ぷら店とは一線を画しています。
「女性のお客様にも気軽に立ち寄ってもらいたいと思い、
普通にイメージする天ぷら屋とは違う店造りにしました」と店主の森元裕介さん。
店づくりだけでなく、素材や料理にも妥協をしないという森元さん。
主にJAの市場や地元農家から仕入れる新鮮な旬の野菜を天ぷらにします。
「野菜はその日に使うぐらいの分だけを仕入れて、新鮮さを保つために切り置きなどはしません」。
ほかにも、山へ入って採っている人から直接仕入れるという、春の山菜や秋のキノコもおすすめ。
三河で水揚げされるキスやアナゴや、長良川の天然アユなどの魚介の天ぷらもメニューに並びます。
揚げ油は、愛知県のメーカーが造る太白胡麻油と遠赤焙煎胡麻油の2種類を使います。
薄めの衣ですばやく揚げて、野菜の美味しさをぎゅっと閉じ込めた天ぷら。
少しさめてもべとつきがなく、素材の持ち味が生きています。
天ぷらを食事の中のものと考えているから、ご飯にも心を配ります。
岐阜県産の米に他県産の米を配合したお店だけのオリジナルブレンド米。
色や味、食味などが一定になるよう、品種や配合率なども季節によって変えるほどのこだわり。
「米粒がつぶれたり、蒸さりすぎたりすることがなく、
ご飯の美味しさを味わってもらえるように、少しお待ちいただいても
炊きたてを出すようにしています」と厳選したお米を少量ずつ炊いているのだとか。
お客さんの中にはご飯の美味しさにお代わりをされる人もいるそうです。
・天ぷら盛と食事1,580円(昼・夜)
・天野菜盛・食事1,050円(昼のみ)
・天ぷらコース3,200円(夜のみ)
他にも丼や天ぷらの単品、食事やデザートの付くセットメニューなどがある
デザート感覚で味わえる「無花果の天ぷら」は、地元の農家で採れる新鮮なイチジクを天ぷらにしたもの。果汁を逃がさないように厚めの衣をつけ、少し長めに揚げて中まで熱を通すと甘みが増すのだとか。ジューシーな味わいが口の中に広がります。ごまを煎って砂糖やしょう油で調味した自家製ごまクリームがアクセントを添えます。9月初旬までの期間限定。
(田中マリ子)
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住所 | 〒501-1154 岐阜県岐阜市又丸柳町20-1 |
アクセス |
車/国道157号「又丸町畑」交差点を南に約400m 公共交通機関/JR岐阜駅または名鉄岐阜駅からバスで約30分 |
TEL/FAX | TEL:058-234-1311 |
営業時間 |
ランチ11:30〜14:00・ディナー17:30〜21:00 |
定休日 | 月曜日(祝日は営業、翌日休) |
座席数 | 24席 |
駐車場 | 10台 |
平均予算 | ランチ1,000円〜・ディナー2,000円〜 |
クレジットカード | 不可 |
2010年8月25日現在の情報になります。