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【地ビール特集】世界の舞台で戦える地ビールを作り続ける「有限会社二軒茶屋餅角屋本店」
2010.08.02 更新

創業から430年という長い歴史を誇る、伊勢の老舗餅屋「有限会社二軒茶屋餅角屋本店」。
こしあんを薄皮の餅で包みきなこをまぶした素朴な味わいが特徴の「二軒茶屋餅」、
そして味噌・醤油の醸造、さらに地ビールの製造なども行っています。

「有限会社二軒茶屋餅角屋本店」は、天正3年(1575年)に創業。
三重県では一番古い餅屋として有名で、もともとは船着場だったという現在の場所で
お茶菓子としてきなこもちを出していたのが餅屋としての始まりだったのだそうです。
その後、18代目から味噌・醤油の醸造業を開始。
現在代表取締役社長を務める鈴木成宗さんで21代目となるのだそう。

地ビール作りの事業がスタートしたのは平成9年からとのこと。
「大学時代の専攻が微生物で好きだったということ、
また学生時代には空手部に所属し部でビールをよく飲んでおり、ビールがとても好きでした。
そこで、自社の事業の一つとなっている味噌・醤油の醸造業の経験も活かし、
自分の好きなビールの事業をやってみよう。
そう思ったのが、地ビール事業を始めたきっかけですね。」と鈴木さん。

店内の様子。カウンターや個室で、ゆっくりと料理・ビールを楽しめる空間となっています。

地ビールはレストランの1階にある工房で作られており、2階へ向かう廊下から
その様子を見学することができます。

コンセプトは「世界の舞台で戦える」地ビール。

「JAPAN BEER CUP 2008」のアメリカンエール部門で3年連続金賞した「新都麦酒」。

「有限会社二軒茶屋餅角屋本店」では、「世界の舞台で戦える」というコンセプトを持った
「伊勢角谷麦酒」のペールエール・ブラウンエール・スタウトの3種、
そしておみやげ用に作られたという、伊勢志摩産の古代米を使用した
伊勢志摩限定販売の「神都麦酒」(「神都麦酒」は伊勢志摩どこでも購入することが可能とのこと)、
さらに「熊野古道麦酒」といった種類を展開しています。

「”伊勢の地ビール”としてうたうからには、世界大会で5年で優勝しようというのが目的でした。
そして6年目に「オーストラリアインターナショナルビアアワード」で、
伊勢角屋麦酒のペールエールで金賞を受賞することができました。」

常に世界を目指す、鈴木さんの非常に熱い思いが伝わってきます。
さらに、ビールの美味しい飲み方を伺うと・・・

「ビールは冷やしすぎると香りが立たなくなると言われていますので、
あまりキンキンに冷やさない方が美味しく楽しむことができます。
海外でたくさんのビールを飲んできましたが、日本がビールを一番冷やして飲む国ですね。
さらにビール本来のおいしさを楽しむなら、缶などで直接飲むのではなく、
グラスやジョッキなど、入れ物についで飲むのが良い。香りを楽しみながら飲むことができます。
さらにビールの泡は、香りを逃がさないようにふたの役目をしてくれます。
うまく泡を残すことで、より香りを感じながらビールを飲むことができますよ。」

さらに今回は、「地ビール工房&レストラン 伊勢角屋麦酒蔵」にて提供されている、
ビールに合う料理をご紹介頂きました。

自家製の味噌を使用したみそピザ(730円)、とろけるお肉が特徴のビーフシチュー(1,460円)。

右は自社の味噌を使用した「みそピザ」、
チーズとピザの相性がばっちりで、和風な味わいが特徴となっています。
そして「ビーフシチュー」、ぎゅっと詰まったシチューの旨みの中に、
じっくりと煮込まれた柔らかなお肉。とろけるような食感がたまりません。
お肉と相性が良いというビール・ペールエールと一緒に是非味わってみてください。

地ビールをお酒のバリエーションの一つとして捉え楽しんでいただければ。

今回お話を伺った、21代目の鈴木成宗さん。

「日本には幅広い気候と四季があり、いろんな多様性のあるものが受け入れられやすい。
また洋食の文化も根づいていて、かつてよりも地ビールが受け入れられる環境にあります。
地ビールをワインや焼酎、日本酒といったような、他のお酒のバリエーションの一つとして捉えていただき、
料理などに合わせて自由に楽しんでいただければ。」

現在、「社長スペシャルシリーズ」という市場に出まわらない程の人気があるビールの販売や、
新しい酵母を使ったビールなどの開発も行っているのだそうです。
常に世界を舞台に、大きなフィールドで活躍する「有限会社二軒茶屋餅角屋本店」。
今度はどんな地ビールで勝負を挑むのか?
日本を始め、世界の人たちを驚かせる地ビールをきっと世に生み出してくれることでしょう。

編集員のココがオススメ!

kanbeyuka_150 今回取材には電車で訪れたので、実際にお店でビールをいただくことができました!頂いたのは、「飲み比べセット(700円)」。麦酒蔵さんおすすめの地ビール5種が楽しめるという贅沢なメニューです。見た目の色合いが違うのはもちろん、香ばしさを感じるもの、フルーティーな風味のもの、すっきりとした印象のもの、味わいもそれぞれ個性的!まずは「飲み比べセット」でお気に入りを見つけてみるのも良いのでは?お店の1階では、おみやげとして 地ビールやオリジナル商品の「エスサイダー」、味噌・醤油などの購入も可能ですので、お気に入りを見つけた人は自宅でも是非地ビールや味噌・醤油を使った料理を楽しんでみて!ホームページから通信販売で商品を購入することもできますよ。

(神戸夕香)

DoChubu編集部「地ビール試飲座談会」

「有限会社二軒茶屋餅角屋本店」の地ビール
「神都麦酒」「熊野古道麦酒」を、DoChubu編集部で実際に飲んでみました!
それぞれの感想と「地ビール試飲座談会」の様子をレポートいたします。

■熊野古道麦酒
20代男性:香りがさわやかで、夏本番の暑さにも十分合いそうだ。
30代男性:濃厚でしっかり感のある味である一方、のど越しはしっかりしている。
50代女性:冷酒に近い感覚で頂けるように思う。

■神都麦酒

30代男性:熊野古道麦酒と似ているが、より炭酸が強めで辛口。

店舗情報

店舗名 地ビール工房&レストラン 伊勢角屋麦酒蔵
住所 〒516-0017 三重県伊勢市神久6丁目428
TEL/FAX TEL:0596-23-2880
FAX:0596-21-3109
E-mail info@kadoyahonten.co.jp
URL 伊勢の地ビール【伊勢角屋ビール】
営業時間 平日/11:00〜15:00、17:00〜23:00
土日祝/11:00〜23:00
定休日 水曜日
駐車場 あり

2010年7月9日現在の情報になります。


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