中部を動かすポータルサイトDochubu

トップページ 今月の特集 地元食を旅する DoChubuピックアップ アーカイブ

DoChubu

【お茶特集】西尾産抹茶を使ったデザートが人気の「葵製茶本店」
2010.04.28 更新

石臼挽きしたこだわりの抹茶でうま味と香り、風味を味わう

葵製茶本店で大人気の「抹茶ロールケーキ」(16cm1本・1260円)

抹茶の産地として全国でも有名な愛知県西尾市。
中心街から郊外へ向かうと、茶畑が一面に広がる光景に出くわして、思わず目を奪われます。
温暖な気候と肥えた土壌、近くを流れる矢作川の豊富な水にめぐまれていることから、
抹茶の原料茶葉となる、てん茶の栽培に適しており、
日本を代表するてん茶の二大産地のうちの一つとなっています。

葵製茶の入り口にある店舗。奥には衛生管理の行き届いた工場が並んでいます

大正初期にこの地で茶園を開き、現在は抹茶の製造、販売を行っている葵製茶。
抹茶の生産能力は全国でもトップクラスで、長年にわたって培ってきた技術と行き届いた環境のなかで、
おいしい抹茶づくりに日々取り組んでいます。
同社の商品を販売している本店では、地元でつくられた茶はもちろん、
抹茶を使ったユニークな商品もたくさん並んでいて、買い求めることができます。
同社が扱う商品のなかでも、最近人気なのが抹茶を使ったデザートやお菓子です。
本店では、抹茶のロールケーキ、クランチチョコ、ブッセをはじめ、アイスやせんべい、
ソフトキャンディーなど、さまざまな商品が販売されていて、売れ行きも好調だそうです。

口あたりの良さがたまらない「抹茶クランチチョコ『蔵家』」(35g・450円)

(左)抹茶の濃厚な味わいが楽しめる「抹茶アイス」(1個・257円)
(右)上品な甘さが魅力の「抹茶ブッセ」(1個・180円)

「最近はクランチチョコやキャンディー、アイスなど、若い方の関心が高いですね」と話すのは、
店長の中根伊志恵さん。なかでも、春から夏まで販売する「抹茶ロールケーキ」は
あまりの注文の多さに生産が追いつかないほど。
秋から冬まで販売するパウンドケーキも根強い人気があるそうです。

生地とクリームの両方に抹茶を使用した「抹茶ロールケーキ」。
フワフワな生地を一口食べると、抹茶のほのかな香りが広がります。
濃厚でありながらもしつこくないクリームの甘みが、生地ともほどよくあって、
二切れ、三切れとあっという間に食べてしまいます。

抹茶商品についていろいろと教えてくれた、店長の中根伊志恵さん(右)と企画営業部の水野大介さん

中根さんによると、抹茶はデリケートな食材のため、
他の食品とコラボレーションするのが難しい食材なのだそうですが、
プリンやゼリーなど、新たな商品開発への意欲を語ってくれました。

良質な抹茶を安定してつくり続ける

てん茶の栽培、茶摘みから、店頭に並ぶ抹茶ができるまでには、
たくさんの工程があって、多くの手間を必要とします。
茶葉はとてもデリケートなことから、加工における温度や湿度の管理も、
味や品質を一定に保つうえでとても重要なのです。

室温や湿度が管理された石臼工場。仕上げたてん茶を石臼挽きし、抹茶をつくります

同社の工場も見せてもらいました。
工場内には500台もの石臼があって、てん茶をひく作業場面には圧倒されました。
この細かく石臼挽きされたものが抹茶となるのです。
工場では、目立師という専門の職人が常に石臼を手入れして、茶のまろやかさや香り、
渋みの絶妙なバランスをつくりだしているのだそうです。

自然の恵みを受けて畑で栽培される茶は、その年の天候によって味が変わります。
また、同じ西尾にあっても、畑の場所によって味には微妙な違いがうまれるそうです。
「味を一定に保つのはとても大変なことなのです」。
毎年、良質な抹茶を安定してつくり続けることの難しさを、
企画営業部の水野大介さんが教えてくれました。

「おいしい本物のお茶の味をみなさんに知ってほしいですね」。
最後に話してくれた、中根さんの言葉がとても印象に残りました。
上品な甘みと香り、風味が楽しめる西尾産の抹茶のデザート。
抹茶でいっぷくしながら、味わってみてはいかがでしょう。

商品は、本社にある本店のほか、額田郡幸田町にあるJAあいち三河Aコープ幸田店でも販売しています。
また電話やFAX、HPからも注文を受け付けています。

編集員のココがオススメ!

いまブームになっている抹茶を使ったデザート。和菓子だけでなく、洋菓子との相性も抜群で、ロールケーキは特にオススメです。同社では、平日(月~土曜。9:00~16:00)に工場見学も受け付けています(事前の予約が必要)。茶の一大産地である西尾に足を運んで、抹茶を味わうと同時に、茶についての知識を深めてみてはどうでしょうか。

(新美貴資)

店舗情報

住所 愛知県西尾市上町上屋敷7番地
アクセス 名鉄西尾駅より車で約5分。東名高速道路「岡崎IC」より約40分。
知多半島道路「阿久比インター」より約30分。
TEL/FAX TEL:0563-57-2570
営業時間 8:30~17:30
定休日 第4日曜
駐車場 あり
URL 葵製茶

2010年4月17日現在の情報になります。

 


 

▼お店の場所を見る

トップに戻る
トップに戻る