日本の食卓に欠かせない「海苔」、みなさんはどんな食べ方がお好みですか?
栄養価が高く、保存も未開封であれば10〜11ヶ月と長く持つことから、
毎日の食事には欠かせない存在となっている方も多いのではないでしょうか?
今回は、そんな”海苔”を中心とした乾物を取り扱う、
創業約100年の老舗「伊勢小町本舗 株式会社かねやす」を訪れました。
趣ある店構えが魅力の「株式会社かねやす」、
地産の海苔へのこだわりが評価され、「伊勢市地産地消の店」に認定されています。
初代・笠井安兵衛が、乾物を中心とした食品を自分で荷物を引いて売り歩いていたのが
「株式会社かねやす」の始まりなのだそう。
「株式会社かねやす」という社名は、「安兵衛」という名前から生まれたのだそうです。
「株式会社かねやす」の海苔はどのようにして生まれているのでしょうか?
今回は3代目・笠井幹夫さん、4代目・笠井大輔さんにお話を伺ってきました。
ー「海苔づくりのこだわりは?」
かねやすの海苔は、漁師の方が生産した海苔を買い付け入札し、仕入れを行っています。
海苔は、色、艶、香り、味、やわらかさで商品の価値が決まります。
それをふまえ、特に良い海苔を三重県産を中心に、厳選して選んでいます。
漁師の方が穫った海苔には水分が含まれているので、年間保存がきく状態にするために、
水分を限りなく”0″の状態まで乾燥させ、なるべく鮮度の高いものを提供できるよう、
店頭に出す直前に海苔を焼き上げています。
ー「地産地消に関する取り組みを教えてください。」
約2年前から伊勢市役所が推進している「伊勢市地産地消の店認定委員会」、
株式会社かねやすは、三重県二見町で穫れた「黒のり」「あおさのり」を出品、
「伊勢市地産地消の店」として認定されています。
毎年1回の認定や、商店街での一般向けイベントも開催されており、
これから徐々に活動が活発になることを期待しています。
ー「海苔の美味しい活用法は何かありますか?」
海苔の佃煮ですね。
古くなった海苔を使って、醤油、砂糖、みりんなどで味を付けるだけで、
ご家庭でも簡単に海苔の佃煮が作れます。焼海苔、味付け海苔、どんな海苔でも大丈夫です。
他には味付け海苔をもみほぐし、卵焼きに入れても美味しいですね。
海苔をお弁当に使用する際には、パリッとした焼海苔だけではなく、
黒海苔(焼いていない海苔)なども活用できると思います。
「黒海苔」「あおさ海苔」が混ざった「青混ぜ海苔」が新商品として現在店頭に並んでいます。
程よい苦みのあるちょっとピリッとする味わいが特徴。焼き海苔とはまた違った味わいが楽しめますよ。
今後も、伊勢の海苔をより多くの方に広められるように取り組んでいきたいですね。
海苔は12月〜3月頃、寒い時期が一番いい海苔がとれるのだそうです。
海苔の良い香りが部屋中に広がる現場では、手際よく作業を進める職人さんに出会うことができました。
始めて訪れた海苔作りの現場で、地産の海苔作りへの深いこだわりを持って取り組む
笠井さんの心をしっかりと感じることができました。
今回は、そんなこだわりの伊勢の海苔を使った、おいしいお弁当作りに挑戦したいと思います。
ご期待ください!
海苔づくりの現場には、海苔の香ばしい香りが広がっていたのですが、海苔がスタートする12月にはもっと強い香りが広がるのだそうです。普段はご飯などと一緒に頂くことが多い海苔ですが、佃煮や卵といったアレンジを加えることでも美味しく頂くことができるというのを聞いて、早速実践してみたくなりました。海苔が食卓に並ぶ日が増えそうです。もっとたくさんの人に伊勢の海苔の魅力を感じてほしいですね!
(神戸夕香)
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住所 | 本社:三重県伊勢市河崎1丁目5番41号 工場:三重県伊勢市吹上2丁目7番4号 |
アクセス | 近鉄伊勢市駅より徒歩5分、近鉄宇治山田駅より徒歩5分 JR伊勢市駅より徒歩10分 |
TEL/FAX | TEL:0596-24-0123㈹ FAX:0596-23-8124 |
URL | 海苔の専門店 伊勢小町本舗かねやす |