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地域の人々の想いが支える
「美濃和紙あかりアート展」
2014.09.17 更新

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毎年、約10万人もの来場者で賑わう「美濃和紙あかりアート展」。
美濃の古い町並みに和紙で作られたさまざまなあかりのオブジェが並び、幻想的な風景を楽しませてくれます。
運営を担当する美濃市観光協会の犬飼千浩さんに、その魅力を伺いました。

予想以上の盛況に、市の一大イベントへ

美濃和紙あかりアート展(以下、あかりアート展)が始まったのは、今から20年前の1994年。美濃市制40周年のサブイベントとして行われたのがきっかけでした。
「最初は1回だけの予定で行われたようで、作品も大人の部門のみ80点ほどでした」と話す犬飼さん。しかし予想以上に大盛況だったことから継続して行われることになり、翌年からは小・中学生部門もスタートしました。

現在は全国から約500点の作品が集結。出展者は北海道から沖縄までと幅広く、作家からアマチュアまで多彩な作品が並びます。
「応募基準は、“必ず美濃和紙を使ったものであること”です。うだつの上がる町並みに、ずらりと作品が並ぶ様子は壮観ですよ」と犬飼さん。「あかりアート展だけではなく、出店やコンサートも行われ、見る・遊ぶ・食べるのすべてを楽しんでいただけます」とその魅力を話します。

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幻想的なあかりアートを楽しむ人々。たくさんの観客で賑わいます

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カラフルでアイデアに満ちあふれた子どもの作品も大人気

自治会やボランティアも協力

あかりアート展は毎年、市民を中心とした実行委員会によって運営されています。
「会場となるうだつの上がる町並みは、市民の人々が普通に生活している場所。まずは自治会長さんと前回の反省点などを踏まえながらしっかりと話し合い、細かく内容を決めながら協力を仰ぎます」と犬飼さん。
またイベント当日は市民や学生のボランティアも大活躍。「作品はそのままの状態で町並みに展示されますが、中学生をメインとするボランティアの皆さんがうまく誘導してくれるので、これまで大きなトラブルもありません」。

のべ400人以上に及ぶボランティアや市民の協力で作り上げるイベントは、観光客からも高い評価を得ています。「美濃の知名度が上がるだけではなく、ボランティアの方々を通じて地域交流も深まっています」と犬飼さんは話します。

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ボランティアの誘導や声かけにより、作品は守られています

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「地域の皆さんの想いや協力がないとできないイベントです」と話す犬飼さん

アイデア豊かな入賞作品に脱帽

これまでにあかりアート展で入賞した作品は、観光協会からほど近い「美濃和紙あかりアート館」で見ることができます。紙を丸めて球状にしたもので作られた緻密な作品や、美濃まつりの「花みこし」に使われるこよりの技法を用いて作られたものなど、どれもすばらしい出来映えの作品ばかり。「選考基準は“和紙を通して灯る、あかりの美しさを表現した作品かどうか”です」と犬飼さん。
特に目を引くのは子ども達の作品。あかりを点滅させて氷を表現したものや、色とりどりの和紙を使って愛らしいひつじをかたどった作品など、「子どもらしい豊かな発想にいつも驚かされます」と犬飼さんも絶賛します。

今年で21回目を迎えるあかりアート展。「このイベントは、“美濃市が好き、まつりが好き”という地域の皆さんの熱い想いに支えられていると思います」と犬飼さん。「子ども達にこの想いを受け継いで、みんなが誇りに思う郷土にしていきたい」と、今後への想いを語ってくれました。

風情あふれる町並みを彩る「あかりアート展」は来月開催されます。美しいあかりの祭典に、ぜひ出かけてみませんか?

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カラフルな和紙を巧みに使った小・中学生部門の入賞作品「にじをたべたひつじ」

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あかりアート館の2階に歴代の入賞作品が展示されています

◎今年の「美濃和紙あかりアート展」について
日時/2014年10月11日・12日 午後5時〜9時
場所/岐阜県美濃市うだつの上がる町並み
アクセス/電車:長良川鉄道美濃市駅から徒歩10分 車:東海北陸自動車道美濃ICから約5分
バス:名古屋名鉄バスセンターから美濃市駅まで約2時間

2014年8月27日取材時の情報になります。
ライター : 小山芳恵

お問い合わせ
施設名 美濃市観光協会
住所 岐阜県美濃市加治屋町1959-1
TEL 0575-35-3600
営業時間
定休日
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