細い道をどんどん突き進んだ先にあるのが、「OysterたかおHouse」。
浦村町大吉の海の入り江に佇みます。
ここでは、地元で獲れた牡蠣をさまざまな料理法で提供。
一般的なメニューに加え、独自の一品も魅力的です。
奥まった入り江に、突然現れる「OysterたかおHouse」。
牛が描かれた旗と、カラフルな壁が目に入り、ラテン系の陽気な音楽が聞こえてきます。
一瞬、鳥羽にいることを忘れそうなここは、
オーナーの村田孝雄さんが趣味で始めたオイスターハウス。
冬の土・日・祝のみオープンしています。
「“遊び場”をつくろうと思ったのがきっかけ。
仲間たちと休日に集まって楽しむ場にしたかったのです。
店づくりを手伝ってくれた友人とイメージしたのは、ジャマイカ。
壁の色も、そうした雰囲気で塗りました」と村田さん。
週末を迎えると、地元の人やサーファーが集まり、わいわい楽しみます。
クチコミで大阪など遠方から訪れる人もいるそうです。
「遊び場」ではありますが、それだけではありません。
「新しい牡蠣の食べ方」を提案するお店でもあります。
普段は鳥羽磯部漁業組合浦村支所の理事を務める村田さんは、
地元で獲れる牡蠣の可能性を広げようとアイデアを練ります。
「牡蠣は“海の資産”です。
この近辺は、焼き牡蠣やカキフライなど一般的な料理を食べられるお店はたくさんありますが、
“もっと違う楽しみ方もある”ことを知ってもらいたい。
牡蠣料理のPRも、ここの重要な役割です」。
「OysterたかおHouse」には、「焼かき」「生かき」といったベーシックなメニューもありますが、
多くの人のお目当ては「かきオイル漬け」(2個300円)。
生牡蠣を炒めてから、醤油とオイスターソース少々などで味付けし、オリーブオイル、
ローリエなどのハーブなどで5日間漬け込みます。それをフランスパンにのせていただきます。
牡蠣の入ったクリームスープも深い味わい。
ワインやビールも用意されているので、すてきなマリアージュも楽しめます。
今年の牡蠣は、おいしくて実が大きめとか。
「昨年の大震災の影響で、半分近くの牡蠣がだめになりました。
例年の60%ぐらいしかいませんので、牡蠣ひとつあたりの栄養は豊富です。
中には、実が大きくなりすぎて商品にならないものも。
浦村の牡蠣は食べやすいので、ぜひ多くの人に味わってもらいたいですね」。
海の傍らで楽しむ、浦村の牡蠣。
休日の昼下がりはここでのんびりと過ごしてみては。
ロケーションもインテリアもメニューもユニーク。冬なのに、中南米の陽気さと暖かさを感じます。そのためか、奥まった場所ながらクチコミでやって来る人で賑わっています。できれば、歩いて行けるところにこんなお店がほしい。ドライバー以外の人は、オイル漬け&ワインの組み合わせもおすすめです。
(南 由美子)
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店舗名 | OysterたかおHouse |
住所 | 〒517-0025 三重県鳥羽市浦村町大吉1770-13 |
営業 | 12〜3月の土日祝 |
TEL&FAX | TEL:090-7919-4408 |
営業時間 | 11:00~15:00 |
2012年1月29日現在の情報になります。