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【宿特集】志摩の漁港で揚がる魚が並ぶ「やまみ商店」
2011.05.01 更新

地元、国府に密着した魚店

近所の人も買いに訪れる「やまみ商店」

「やまみ商店」は、「農家民宿 源」の1軒置いて隣りにあり、宿のオーナー仲川さん御用達の魚屋さん。
山口寿満さんのお父さんとお母さんが約40年前に開いたお店です。
「この近くの保養所へ魚を卸すために店を始めました。
当時は保養所がたくさんあって、注文に応じきれないぐらいだったんですよ」とお母さん。
今はお父さんの後を継いで、魚にかかわって20年という山口さんが仕入れを担当し、
家族3人で店を切り盛りしています。

店主の山口寿満さん(左)とお母さん

魚の宝庫ならではの新鮮な魚介類

志摩はリアス式海岸の変化に富んだ地形と黒潮の流れる熊野灘があり、魚の宝庫として知られるところ。
店にはその日に水揚げされた新鮮な魚が並びます。
山口さんは毎日、隣町の大王町にある波切(なきり)市場へ仕入れに出かけます。
ほかにも魚の種類や季節によって近隣の市場へも出かけるとか。
一番近い甲賀(こうか)の市場では、
伊勢エビの網がかかっている時期にはメバルやカサゴ、アジなどが一緒に水揚げされます。
また、少し離れた志摩町の和具にある市場ではカツオなどを仕入れます。
「いい魚にあたると包丁を入れるのも楽しいですね」と語る山口さん。
魚はお客さんの要望に応じて舟盛りに仕立てて届けることも多いそうです。

漁港の市場で仕入れた魚が並ぶ

(左)10月から4月まで並ぶ伊勢エビ (右)春先に揚がる小アジ

カツオをさばく店主の山口さん

魚以外の商品もあって便利

旬の魚はもちろんのこと、地元で加工されたワカメや干物なども扱っています。
店内には海産物のほかにもお菓子や飲み物なども並んでいます。
「地元の人に便利なようにといろいろ置くようになったんですよ。
亡くなった主人が、棚を空にしてはいけないといつも言っていたので、
今も商品を絶やさないように心がけています」とお母さん。
取材中もかわるがわるに近所の方たちが訪れ、
新鮮な魚などを購入しながら世間話に花をさかせて帰って行きます。
どうやらここはちょっとした憩いの場にもなっているようです。

いろいろな海産物が並ぶ棚

編集員のココがオススメ!

安く新鮮な魚が手に入る「やまみ商店」。旅の土産に買って帰る人もいるとか。 その日のオススメはお母さんに尋ねてみて。「小アジは揚げると美味しい、メバルは煮付けがいい」など料理方法のアドバイスなどももらいながら、買い物できるのが楽しい。車ならぜひ、クーラーボックスを忘れずに。

(田中マリ子)

「やまみ商店」さんをご紹介いただいた「農家民宿 源(げん)」さんも今回取材させて頂きました!

今回、「やまみ商店」さんをご紹介頂いた「農家民宿 源(げん)」さん。離れの古い民家を建築デザイナーのオーナー自らリフォームした1日1組限定の宿です。ごちそうは「やまみ商店」さんの新鮮な魚と宿の畑で栽培しているとれたての野菜。海まで歩いてすぐというロケーションの良さも人気です。ご紹介記事は以下をご覧ください。
■【宿特集】野菜の収穫や陶芸体験ができる「農家民宿 源(げん)」

店舗情報

住所 〒517-0506 三重県志摩市阿児町国府2737
アクセス 近鉄線鵜方駅からバスで約10分、国府バス停下車すぐ
TEL/FAX TEL:0599-47-3586
FAX:0599-47-4321
営業時間 9:00〜18:00
定休日 火曜日
駐車場 2台

2011年4月7日現在の情報になります。


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