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土作りにこだわった
ミネラルたっぷりの加子母トマト
2015.09.13 更新

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岐阜県の美濃地方と飛騨地方の境に位置する中津川市加子母地区。面積の9割が山林で、古くから東濃ひのきの産地として知られる自然豊かな地域です。標高700メートルの冷涼な気候を生かし、農業も盛ん。なかでも土壌と肥料にこだわり、ていねいに育てられたトマトがおいしいと評判です。

土壌診断で健康な土を作る

名古屋から高速道路を使い、約2時間で緑豊かな加子母に到着。加子母トマト生産組合の組合長、三浦篤さんの栽培ハウスを訪れ、お話を伺いました。
「加子母は昼夜の寒暖差が大きいことからトマト作りに向いており、昔から栽培の盛んな地域です。組合も今年、設立50周年を迎えました。現在、33戸のトマト生産農家が加入しています」。
三浦さんは就農して32年。30アールのほ場で約6000本のトマト苗を栽培しています。

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加子母トマト生産組合長の三浦さん。奥さんと二人でトマトを作っています

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さわやかなトマトの香りが満ちたハウス内部。3棟のハウスに約900本の苗が植えられています

加子母のトマト生産農家はすべて、中嶋農法を実践しています。中嶋農法とは「健全な土から生まれた健康な作物は、人を健康にする」という考え方を基本とするもの。
「毎年必ず土壌診断を行います。その分析を元に、足りないミネラルや肥料を与え、栄養バランスのよい土を作ります。土が健康だとトマトも元気に育つので病気になりにくく、農薬の使用を減らすことにもつながります」。

土づくりにこだわり育てられた加子母トマトは、ミネラルやリコピンなどが豊富に含まれ、酸味と甘みのバランスがよいのが特徴です。
加子母トマト生産組合では21年前からこの農法を取り入れ、それまで年間8トンだった収穫量が今では15〜16トンに。化学合成肥料・農薬の使用を通常の3割以下に抑える「ぎふクリーン農業」の栽培基準もクリアしています。
収穫したトマトは主に京都や大阪、岐阜の市場へ出荷。東海エリアのモスバーガーの店鋪でも使用されており、味、品質ともに高い評価を受けるブランドトマトに成長しました。

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うっすらピンク色になった頃が収穫時期(左)。この状態で充分美味しく食べられますが、赤くなるまで追熟するとまた違う味わいに(右)

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加子母が発祥の地と言われる雨よけハウス。入り口のネットは病害虫を防ぐため

産地としての取り組み

栽培は雨や高温湿気に弱いトマトを守るため、「雨よけハウス」という屋根だけのビニールハウスで行います。また受粉作業にマルハナバチを利用したり、元肥に組合員が手作りするオリジナルのぼかしを、肥料は有機質を加えたものを使用するなど、安全で美味しいトマトを作るため、組合員が力を合わせて様々な研究・改良を重ねています。

平成20年には、組合員が運営資金を出し合い、後継者育成を目的とする「かしも健康トマト村」を設立。加子母での就農志望者を受け入れる体制を整え、研修農場の運営を行う組織です。
就農志望者には組合員らが協力して1年間の農業研修を行い、実際に加子母で農業経営を始められるようサポートもしています。これまでに4人の新規就農者が誕生しました。地域農業の担い手をつくり、全国トップクラスといわれる加子母のトマト生産技術を未来へ継承する、大切な取り組みです。

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栽培は主枝を伸ばす一本仕立て。品種は大玉トマトの桃太郎に統一されています

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「トマト作りのコツは水と肥料。水をやりすぎると糖度が上がらないんだよ」と三浦さん

風土がつくる美味しさ

トマト栽培が行われている小郷地区と小和知地区では、地域を南北に流れる加子母川から水を引き、ハウスで使っています。
「水やりや肥料を工夫して、自分の技術でいいトマトが出来た時はうれしいですね。でもやっぱり加子母のきれいな水と、山の澄んだ空気が美味しいトマトを作ってくれるんだと思います」と三浦さん。
豊かな加子母の自然と生産者の努力が育む加子母トマト。お店などで見かけたら、ぜひその美味しさを味わってみてください。

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加子母川の上流にある乙女渓谷。山からの湧き水が一年中滔々と流れ、この澄んだ川の水も美味しい加子母トマトを育てます

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加子母の豊かな自然を象徴する、加子母大杉。樹齢千数百年といわれており、加子母の暮らしを静かに見守っています

2015年8月28日取材時の情報です。
ライター : 梅田美穂

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