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毎月28日は、お寺で会いましょう。
「東別院てづくり朝市」
愛知県名古屋市
2014.06.20 更新

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毎月28日、東別院というお寺で“手作り市”が開かれているのをご存知でしょうか? 
境内にたくさんのテントが並び、野菜やパン、お菓子、雑貨など手作りのものが販売される楽しいイベントです。
今、市民が自分で作ったものを自分で売る手作り市が、全国的に盛り上がりを見せています。
名古屋でもこんな素敵な手作り市が始まっています!

日常の一部としての手作り市を

よく晴れた5月28日の午前10時過ぎ。地下鉄東別院駅からほど近いお寺、東別院(正式名称・真宗大谷派名古屋別院)を訪れると、境内はすでに大にぎわい。色とりどりのテントがズラリと並ぶなか、お店をのぞいたり買い物したり、おいしそうなものを食べたり、みんなとても楽しそう!

 
東別院てづくり朝市(以下、てづくり朝市)がスタートしたのは昨年5月28日のこと。てづくり朝市事務局代表の、飯尾うららさんにお話を伺いました。

「もともと毎月12日に、甚目寺で同じような手作り市(甚目寺観音てづくり朝市)をやっています。それを見に来てくれた東別院の方から、“うち(東別院)でもやってくれませんか?”というお話をいただいて。
東別院さんからは、“高齢化でお寺に来る人はおばあちゃんやおじいちゃんばかりなので、若い人にも来てほしい。みんなにもっと気軽にお寺を利用してほしい”という思いを伺いました。
その頃、甚目寺は出店者さんが増えて場所的に限界だったので、私たちも新しい場所を探していたんです。よいご縁だと思い、こちらでも始めることにしました」

出店のルールは「手作りであること」。野菜、パンやお菓子、雑貨、洋服、料理、コーヒー、マッサージやワークショップなどいろんなジャンルのお店が並びます。古着や古道具などリサイクル品もOK。現在の出店数は約170店舗。希望者が多く、新規の出店は順番待ちの状態です。

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てづくり朝市に出店しているお店のほんの一部を紹介。有機農法、自然栽培で作られた野菜。新鮮そのもの!

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ハンドドリップのコーヒー屋さん。遠く京都からの出店も

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原材料の米こうじも無農薬・有機農法栽培のお米からという、こだわりの塩こうじ。ラベルも手作りでかわいい

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素材にこだわったオーガニックの焼き菓子も人気。天然酵母パンやキッシュ、クッキーなど人気店はすぐ売り切れるので来場はお早めに

毎月開催するのは、苦労もあるのでは?とたずねると、「毎月のことなので特別な一日というよりも、このてづくり朝市が名古屋で暮らす人達の日常になるといいな、と思っています。長く続けていきたいですし、それには気張らず楽しく、ていねいにやっていくことかなと。無理なく続けるために、私たちスタッフの仕事も極力減らしています(笑)。出店者さんたちが自主的に協力して、手伝ってくれるのでありがたいですね」

飯尾さんは手作り市の魅力や醍醐味を「コミュニケーション」だといいます。
「お客さんと出店者さんの距離が近いから交流が生まれて、お互い顔なじみになっていける。だから出店者さんも毎月出てくれる方を優先しています。毎回同じ人の同じお店があるとうれしいし、次もまた来ようって思うでしょう? お客さんも出店者さんも、毎月28日を楽しみに、毎回参加してほしいと願っています」

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東別院てづくり朝市事務局スタッフのみなさん。事務局長の飯尾うららさん(左から2人目)は普段、津島市でオーガニックカフェ「INNUNIQ VILLAGE(イニュニックヴィレッジ)」 をご主人と営んでいます。「毎月てづくり朝市に来てくれる人が増えていて、それがとてもうれしいです」と飯尾さん

個性あふれる出店者たち

170ものテントを全部見てまわるのはなかなか大変ですが、どのお店も個性があり、ひとつひとつ見て歩くのは本当に楽しい。その中から気になるお店の出店者さんたちにお話を伺いました。
 

無農薬、有機栽培の野菜やお米を販売する「Nice time farming」の店主は、鈴木敦由さんと友里さん夫婦。敦由さんは北海道で農業の研修を受け、1年ほど前から知多郡美浜町で農業を営んでいます。
「農業は思ったより大変ですが、知多は周りに若い世代の農家仲間も増えてきて、やりやすい環境です。この朝市は雰囲気がすごくよくて、毎回とても楽しい。お客さんも若いお母さんが多くて、料理する人が買ってくれていることが実感できるし、どんな人が食べてくれるのか顔が分かるから、こういう場所での販売は励みになりますね」と敦由さん。

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美浜町で農業を営む「Nice time farming」の鈴木さん夫婦。作った野菜類の販売はこうしたイベントが中心

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鈴木さんが無農薬で育てた新鮮野菜たち。この日はスナップエンドウ、にんにくの芽、キャベツ菜など。調理法をアドバイスしてくれるので、使い慣れない野菜にもぜひチャレンジ!

 
「あおぞら写真館」という看板が目に止まり、聞いてみると写真を撮ってくれるお店とのこと。店主は写真家の林直美さん。普段は家族や友達との記念写真を出張で撮影する、移動写真館の活動を行っています。林さんのこだわりは、今ではめずらしくなったフィルムを使っての撮影。デジタルカメラにはない、独特の風合いや魅力を大切にしているそう。
「特別な日じゃない、普段という何げない一日に撮った写真も、大切な思い出になると思います。そのお手伝いをさせて頂きます」と林さん。

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「あおぞら写真館」の林さん。店頭にはオリジナルポストカードや作品も並びます

 
女性用のふんどしのお店を発見! 「ふんどし屋ゆっくる」を営むのはカトウヒサエさん。
「自分でふんどしを使ってみて、すごく快適なことにびっくりしたんです。もっとたくさんの人に知ってもらい、ぜひ使ってほしい!という思いから、お店を始めました。身体に流れるリンパ管は圧迫すると循環が悪くなって、不調の原因になるといわれています。ふんどしはウエスト部分、大腿部を締め付けず、リンパの流れを邪魔しないので、女性の元気の味方なんですよ」。

お店に訪れた、東別院教化事業部部長の浅野信暁さんにもお話を伺いました。浅野さんは東別院にてづくり朝市を招いた一人です。
「てづくり朝市が始まって、これまでお寺に縁のなかった方たちが、東別院にたくさん来てくださるようになりました。もともとお寺は開かれた場所であり、皆さんが思うより敷居の低いところです。朝市以外の日でも気軽に来ていただき、心を落ち着かせたりのんびり過ごしてください」。

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「ふんどし屋ゆっくる」のカトウさんと、東別院教化事業部部長の浅野さん。浅野さんもこのてづくり朝市のファンで、毎月楽しみにしているそう

 
作り手それぞれにいろんな想いや物語があり、それを直接聞きながら買い物するのは、手作り市ならではの楽しさ。
たくさんの人の笑顔と会話で満ちたにぎやかな境内を歩いていると、もともと市場はこんなふうに、売り手と買い手が交流して、人と人のつながりの生まれる場所だったことを感じられるはず。

今度の28日は、お寺に出かけてみませんか?
 

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出店者さんの素敵な笑顔にも出会えます。四日市の人気焼菓子店「フレイトレシピ」オーナーの山田さん夫婦。「毎回いろんな人との出会いがあります。お客さん、出店者同士の縁がつながっていくところも魅力ですね」

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木陰やお堂の下などで、思い思いにくつろぐ人達。のんびりした空気が流れています

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浄土真宗の開祖 親鸞聖人のご命日28日(旧暦)にちなんでの開催です

お問い合わせ
施設名 東別院てづくり朝市
住所 愛知県名古屋市中区橘2-8-55 東別院境内
TEL
営業時間 毎月28日、10時〜14時 ※雨天時などは、お知らせブログで確認
定休日
URL http://higashi-betsuin.jimdo.com/
E-mail
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