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水郷地帯ならではの
ハレのごちそう「もろこ寿司」
2014.06.02 更新

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江戸時代にはすでに食べられていたという「もろこ寿司」。
昔、津島から蟹江にかけては、細い川が地域を縦横に流れる水郷地帯でした。
その川の恵みによって「モロコ」が豊富にとれたそうで、どの家庭でも「もろこ寿司」を作ったといいます。

津島のおもてなし文化

「津島には、結婚した最初の夏祭り(尾張津島天王祭)に両家の家族を招待し、『もろこ寿司』を振る舞う習慣があったんですよ」と教えてくださったのは末廣寿司のご主人、野口佳男さん。
遅い春の時期から夏にかけてとれたモロコは甘辛に煮ておきます。それによって半年近くは保存がきくとか。
事前に作り置きができる「もろこ寿司」は、おもてなし料理として重宝な一品。また、モロコは高級魚の部類に入る魚で、特別な日のご馳走にふさわしい料理だったようです。

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昔はほとんどの家庭にあったという「もろこ寿司」の型

姿を残して煮詰めるのがコツ

「もろこ寿司」に使うのは、コイ科の仲間で田の脇の水路にいたことから名付けられたタモロコ。
野口さんは苦みが少ないので生きたモロコを使うそう。
醤油とザラメを入れた鍋にモロコを少量ずつ入れながらじっくり煮ていきます。「一度にたくさん入れると形が崩れるんですよ」。
臭みを取るためにお茶やショウガも加え、2時間ほど煮詰めるそうです。

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しっかり味が染み込んであめ色に輝くモロコ

箱に入れた酢めしの上に煮たモロコを並べていきます。押す時間によって固さが異なるそうですが、2、3時間おけばでき上がりです。
押すことでモロコの煮汁が酢めしに染み込み美味しくなります。

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酢めしが隠れるようにモロコをていねいに並べます

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箱を重ねて固定します

「もろこ寿司」の伝承に尽力

野口さんは地元の小学校で「もろこ寿司」について話をしたり、実演して食べてもらうなどの活動を10年位前から続けています。
「最近はモロコが手に入らなくなったこともあり、家庭ではほとんど作らなくなりましたね」。
1クラスの30人ほどの児童に聞いても「もろこ寿司」を食べたことがあるのは1割ぐらいだとか。「甘味があるので、小さい子どもも美味しいと言って食べています」。
野口さんは「今後も地元の食を通して町おこしをしていきたい」と語ります。

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「店以外に祭りの会場などでも販売します」と野口さん

※もろこ寿司(1人前880円消費税込み)は、3時間前までに要予約。予約は9時より電話にて受け付けしています。

2014年5月9日取材の情報になります
ライター:田中マリ子

お問い合わせ
施設名 末廣寿司(すえひろずし)
住所 愛知県津島市本町1丁目66
TEL 0567-26-2790
営業時間 11:00~14:00、16:30~20:00
定休日 火曜日
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津島神社
天王さんと親しまれる神社
津島駅から天王通りをまっすぐ進むと、右手にご神木の大イチョウ、正面には鳥居が見えてきます。江戸時代までは門前に天王川が流れ、橋を渡って参拝したとか。秀吉の寄進と伝わる楼門をくぐると拝殿があります。建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)を祀る天王社の総本社で、昔はお伊勢参りの折に参拝する習わしがあったそう。

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住所/ 愛知県津島市神明町一番地
TEL/ 0567-26-3216
営業時間/ -
定休日/ -
E-mail/ tusima_j@clovernet.ne.jp
天王川公園
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かつては町のまん中を流れていた天王川の名残りである丸池とその周りに造られた公園。桜に始まり、藤、スイレン、紅葉と、四季折々に美しい風景を楽しむことができます。津島神社の祭礼「尾張津島天王祭」の宵祭り(7月第4土曜日)では、5艘の絢爛豪華な巻藁船を彩る提灯が水面を照らし、幽玄の世界へと誘ってくれます。

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住所/ 愛知県津島市宮川町
TEL/ 0567-28-8051
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