中部を動かすポータルサイトDochubu

トップページ 今月の特集 地元食を旅する DoChubuピックアップ 連携団体・会員紹介 アーカイブ

DoChubu

山々に抱かれた広大な茶畑で
伊勢茶を栽培する「深緑茶房」
2014.05.05 更新

kiji_TOP

緑豊かな南勢の山々を望む、三重県松阪市飯南町。松阪といえば松阪肉が有名ですが、伊勢茶の産地としてもその名を知られています。
その飯南町で製茶業とお茶カフェを営む「深緑茶房」は、32ヘクタールもの広い茶畑で茶葉を栽培。1番茶、2番茶、秋番茶と年に3回収穫を行います。

今は1番茶、いわゆる“新茶”の収穫の真っ只中。「摘採時期が半日から1日遅れるだけで、お茶の味が異なるため甘みや旨みを最大限引き出せる時期の見極めが大切。この時期が一番緊張し、またワクワクもします」と取締役の松倉大輔さんは話します。

防霜が茶葉の善し悪しを決める

茶葉の栽培は年明けとともにスタート。2月までの間は肥料やりや株面を整える作業を行い、新芽が出るのを待ちます。

茶葉の大敵は霜。「特に霜が降りてしまうと葉が真っ黒になり、製品にならなくなってしまいます。芽が育ってきたら5~7℃くらいの気温でも、防霜ファンを回します」と松倉さん。
「父の頃は、朝起きて霜が降りているのをみて『ああ終わった』と思ったこともあったそうです。私はまだその経験はないのですが、やはりこの時期は特別に気をつけますね」と話します。

IMG_02

最高級の茶葉になるといわれる一芯二葉の新芽

茶葉を深蒸し、揉み、乾かして製品へ

一番茶の収穫は5月1日前後から行われます。「新芽の摘み始めは5cmほど、最後は10cmくらいになります。芽は小さいほど市場価値が高い。1芯2葉の小さな新芽は手摘みで行い、最高級のお茶となります」と松倉さんは話します。

摘み取った茶葉は工場に運ばれ、まず蒸します。ここ飯南町で作られる伊勢茶は深蒸し煎茶と呼ばれるもの。「深蒸し煎茶は3煎まで飲めることと、誰でもおいしく淹れられるので人気があります」。
蒸された茶葉は揉んで、葉の水分をしっかりと外へ出してから乾かします。「よくていねいに揉まないと味が渋くなる。大切な工程です」と松倉さんはいいます。
その後、重石を乗せて形を整え、茎と葉を分けて袋詰めに。「一回の工程で生葉約600kgを20時間かけて製品にします。

2

収穫の最盛期は工場も24時間フル稼働

安心・安全な伊勢茶を本物の地域ブランドに

深緑茶房では、深蒸し煎茶の他にもさまざまなお茶を製造。最近の健康ブームで注目されている「カテキン緑茶」も開発、販売しています。
これは夏に収穫する2番茶を使用。天候にも左右されるため生産数が限られる稀少なお茶ですが、病気予防など体にいいとして評判を呼んでいます。

ほかにも花粉症に効能があるといわれるべにふうき茶や、ショウガ紅茶なども製造販売。店頭にはこれら種類豊富な自社製品がところせましと並び、訪れる人の目を楽しませてくれます。
また平成18年の天皇杯では地域特産部門で優勝。「今後もできるだけ、自分達で栽培した茶を世の中に広めたい」と松倉さん。「後継者の問題もありますが、伊勢茶の文化と産地を守り続けていきたいと思います」。

伊勢ブランドである安心・安全でおいしい伊勢茶づくりを通して地域の活性化に貢献し、本当の意味での地域のブランドになる。そうして全国へ伊勢茶のすばらしさを発信していければと、松倉さんの夢は広がり続けます。

IMG_03

伊勢茶の生産を通じて地域発展に貢献する松倉さん

sabougaikan

日本茶カフェも併設、おいしい日本茶と和菓子が楽しめる

お問い合わせ
施設名 深緑茶房
住所 三重県松阪市飯南町粥見4209-2
TEL 0598-32-5588
営業時間 9:00〜17:30(日本茶カフェは10:00〜16:00)
定休日 水曜
URL http://www.shinsabo.com/
E-mail
トップに戻る
トップに戻る