山県市葛原地区(旧美山地区)は、清らかな神崎川と美しい自然に囲まれたのどかな街です。
しかし、一方で、過疎や高齢化が進む地域でもあります。
この地域を、なんとか活性化していきたいと地元の人々と力を合わせ活動するのが、
「JAぎふ 田舎結ポータルセンター」です。
「この地域で何ができるのか。」
考えられた結果、地域活性化の糸口として生まれたのが、
地元美山産の芋を使用したこんにゃくです。
こんにゃく芋は、獣害の被害も少なく、山間地域でも育ちやすい野菜です。
もともと昔からこの地域では、こんにゃく芋の栽培が行われていたのですが、
現在では、その数も減り、家庭菜園で育てられる程度になっていました。
そこで、JAぎふ 田舎結ポータルセンターの声かけにより集まった、
60代~80代の有志4人によって、この春より本格的な栽培をスタートさせました。
1年目の今年は、JAぎふの助成や、講習会などを受け、試行錯誤のなか進められました。
そして、生産者同士協力し、この秋に無事収穫。
地元の老舗こんにゃく屋「臼井こんにゃく」によって昔ながらの方法で製造、商品化しました。
普通のこんにゃくよりも食感が少しやわらかく、
こんにゃく臭さが少ないことが特徴で、苦手な人や子供でもとても食べやすい味です。
今年は一年目ということもあり、生産された数量が限られているため、
現在は、主に近隣の飲食店へ卸したり、
都市部の人にも興味を持ってもらえるようにと、イベントなどで販売を行っています。
卸し先の飲食店のひとつである「さん亀」の店主 長屋さんも美山出身。
「ふるさとを元気に貢献したい。
地元の食材を取り入れたいので、ぜひ美山産こんにゃくをぜひ使いたい」と、
飲食店という立場から熱心に地元を応援しています。
「さん亀」では、美山産こんにゃくを数種類の料理として、味わうことができます。
美山産こんにゃくを通じて、
「60代以上の人の活躍できる場所を作りたい。」と話すのは職員の西垣さん。
そして、それが収入に繋がっていくことで、生きがいや喜びになれたらと考えています。
特産品 美山産こんにゃくを通じて人と人が繋がり地域が明るく
元気になる取り組みとなるよう今後の活動にも期待したいです。
地元への熱い思いを胸に活動されている田舎結ポータルセンターの西垣さんはじめ地元の皆さん。それぞれが、自分のふるさとを大切に想い、何とかしないと!と動いていることを知り、とても胸を打たれました。これから、もっと美山産こんにゃくがたくさんの人に受け入れられることで、美山の魅力アップにも繋がっていくのではと思いました。
(菊池有美子)
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問い合わせ先 | 田舎 結ポータルセンター |
住所 | 山県市岩佐298番地 JAぎふ美山南支店内 |
TEL | 0581-52-1102 |
URL | 田舎結 通信 岐阜県山県市美山からのたより |
店舗名 | さん亀 |
住所 | 岐阜県岐阜市八代1-4-2 |
TEL | 058-295-7608 |
駐車場 | あり |
2011年11月16日現在の情報になります。