8月26日(金)の豊浜漁港(愛知県南知多町)。
この日は雲が多く、頭上から降り注ぐ日差しもちょっとやさしい。
それでも海から吹きつける潮風には湿気がこもり、
じんわりと汗が噴き出す。まだまだ暑さは続きそうです。
魚市場でいつも目にするのが、このジンドウイカ。
体長10センチほどの小さなイカです。
豊浜漁協によると、一年を通して揚がり、特に秋から冬にかけて獲れるそう。
忙しい作業の合間に浜のお母さんに聞くと、
煮付けや刺身で食べたり、バターで炒めてもうまいとか。
たくさんの種類の魚が獲れる小型底びき網漁業が主力の豊浜。
この日もイカだけで、4種類ほどが並んでいました。
水揚げされたばかりの新鮮なジンドウイカ。
じっと顔を近づけて見ると、体表に無数の小さな赤い斑紋が浮かんでいます。
それがまるで呼吸しているように点いたり消えたり。
海の生命の神秘さを感じました。
(新美貴資)
2011年8月26日現在の情報になります。