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【郡上市特集】日本人の記憶に残された里山風景を歩いてみませんか「和良おこし協議会」
2011.09.06 更新

日本一の和良鮎も美味しいお米もある和良へぜひお越しください、私たちがご案内しますよ!

和良鮎のブランド化に取り組む方々がいらっしゃるとの情報を元に、
郡上市役所の和良振興事務所へ向かいました。
出迎えてくれたのは、和良おこし協議会事務局長の池戸祐芳さんと、
和良地域おこし応援隊の小林隆臣さん。
ちょうど昼食時でもあり、和良鮎料理を頂けるレストラン サンテへ場所を移し、
和良おこし協議会の活動についてお話を伺います。

和良おこし協議会の事業二本柱

和良おこし協議会の右:池戸祐芳さんと左:小林隆臣さん

振興事務所から車で西へ5分ほど走った所に、レストラン サンテはあります。
鮎料理が運ばれてくる前、2枚のポスターが紹介されました。
それぞれのポスター
○田んぼオーナー制度
○和良鮎のブランド化
は、和良おこし協議会で取り組む事業の二本柱です。
昼食の後は、オーナー制度の田んぼと和良川で釣り客に人気のポイントを、
池戸さん・小林さんが案内して下さいました。

広がる田園は和良の宝物

オーナー制度の田んぼの向こうに見えるレストラン サンテの赤い屋根

田んぼオーナー制度の田んぼには、オーナーのお名前が書かれたパネルが建てられ、
面積は2,000㎡、1組2万円で14組のオーナーがいらしゃいます。
オーナーの皆さんが集まる機会は、田植え・草刈り・稲刈り・収穫祭の4回ですが、
この間に田んぼの様子を見に来るオーナーも少なくありません。
環境への配慮を忘れず減農薬栽培です。
人口減少と高齢化が進んだ和良地域では、休耕田対策が急がれる課題の一つ。
こうした現状で、大金を投下せず田園風景が残せるオーナー制度に、
池戸さんは「和良地域にマッチしているようです」と手応えを感じ始めました。
田んぼのオーナー制度をきっかけに、
山村と都市との交流が食文化を通して深まることを期待しています。

地域発で和良鮎ブランド化へ取り組む

「瀬の少ない和良川は安全な釣りが楽しめる」と、
1回来たら1週間くらい車で寝泊りし鮎釣りをする男性は話していました

長良川やその支流の吉田川などに比べ、和良川の釣り客は流れの中へ入る人が多いかもしれません

和良を形作る山も緑も米も鮎も・・・
「全てがつながる原点として水に行き着き、
水中の食物連鎖の集大成に鮎があります」と話す池戸さん。
清流めぐり利き鮎会(高知県友釣連盟)で、
グランプリ・準グランプリ最多受賞数を誇る和良鮎に、ブランド化を望む声はあったものの、
これを和良地域から外部へ発信するツールなどがありませんでした。
その鮎を育む和良川は、2008年、平成の名水百選(環境省)に認定。
恵まれた周辺環境と一体になった外部発信は、
和良鮎のブランド化で欠かせず、和良おこし協議会の重要な取り組みです。
そのため、短期的な視点ではホームページやチラシといった発信ツールによるPR。
長期的には地域の子供たちへ鮎の生態を教え、
鮎釣りを経験しながら和良鮎に関する知識を深め、
和良川の環境を理解してもらう活動が大切と考えています。
また、和良鮎は希少性の高い生き物である事を、地域が忘れてはなりません。
流通量が限られてしまうため、市場や料亭へこの理解が深まるよう、
メッセージを発し続けることにも力を入れています。

編集員のココがオススメ!

郡上市「和良おこし応援隊」の小林さんは、和良の地域資源を郡上出身ではない小林さんならではの視点で発掘中。鮎の取引現場を市場で見学したとき、各地の鮎の中から、和良産が真っ先に競り落とされていく様子に驚いたそうです。和良鮎の市場における評価の高さがうかがえますね。

(小穴久仁)

店舗情報

住所 岐阜県郡上市和良町沢1056-1(郡上市役所和良振興事務所内)
TEL/FAX TEL1:050-5539-9080
TEL2:0575-77-2211
URL 和良おこし協議会
和良鮎を守る会 岐阜県郡上市和良町

2011年7月14日現在の情報になります。


 

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