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【お魚ブログ】いいともあいち『地産地消推進研修会・交流会』開催
2011.08.28 更新

ニジマスの甘露煮をほぐしてごまラー油を加えた「ます甘露」(愛知県淡水養殖漁業協同組合)。

すでに地産地消体験レポートの記事で紹介されていますが、
いいともあいちネットワークの地産地消推進研修会・交流会が2011年8月10日(水)に、
名古屋市中区のアイリス愛知で開かれました。
愛知県では、独自の地産地消活動である「いいともあいち運動」を展開し、
県内の農林水産業を応援しています。
運動では、生産者団体、スーパーや飲食店などの流通・小売り関係者、
消費団体までを含めたネットワークを構築し、会員同士の交流にも力を入れています。

今回の交流会でも、水産物を扱う事業者の出展があり、
愛知県産の魚介類を使った商品が出品されていたので、そのいくつかを紹介します。

(左)愛知県産のブランド魚「絹姫サーモン」。
(右)骨までやわらか。まるごと食べられる「ニジマス燻」。

今回の交流会には、57の企業・団体が出展しました。
会場内には、県産のさまざまな農水産物や加工品などがならび、
試食や意見交換をする人々でにぎわいました。

愛知県淡水養殖漁業協同組合(設楽町)は、ニジマスの甘露煮をほぐしてごまラー油、
揚げニンニクを加えた新商品「ます甘露」、同じくニジマスを燻製にしたやわらかな「ニジマス燻」、
ブランド魚の「絹姫サーモン」を出品してアピールしました。
海の魚とはまた違った味わいが楽しめる川魚。
「ます甘露」は、ごまラー油の味付けが効いていて、ご飯にもよくあいそうです。

愛知県はニジマス加工品の生産量が全国一。
同組合は消費の拡大を図るため、新商品の開発に力を入れています。

(左)海藻のアカモクを商品化した話題の
「天然あかもくセントレアの恵み」とアカモクの入ったドレッシング。
(右)刻んだアカモクを麺に練りこんだ「あかもくきしめん」。

中部国際空港(常滑市)の護岸に自生する天然の海藻・アカモクを
空港会社と地元の漁師が一緒になって商品化した「天然あかもくセントレアの恵み」。
これまでこの地方では食べる習慣がなく、
漁師からは邪魔者扱いされていた海藻を商品に採用したことで、大きな話題となりました。

さらにパートナー企業によって、アカモクの入ったきしめんやドレッシングなど、
さまざまな商品が生まれ、販売されています。
ヤマサ食品(名古屋市守山区)が製造するのは「あかもくきしめん」。
昨年商品化され、さらに改良を重ねた一品です。
より細かなアカモクの粉末を加え、練りこむ量もアップ。
麺の色は緑色が増して、口に入れると以前よりもツルツル。のど越しの良さを感じました。
ヤマサ食品が製造する「あかもくきしめん」は、セントレア内のレストランで食べることができます。

西尾市の特産をふんだんに使った吉良のお殿様弁当「黄金堤」。

五郎田(西尾市)は、地産地消をテーマにした冷凍おこわを3種類(ウナギ、アサリ、トリ)発表。
地元産の米、もち米をはじめ、ウナギは市内の一色産、
アサリは幡豆産を使い、こだわりの商品に仕上げています。
また今年(2011年)4月、一色・吉良・幡豆の3町との合併により
新たな西尾市が誕生したのを記念して、地元の特産品を使った吉良のお殿様弁当「黄金堤」を発売。
西尾のお茶、吉良の卵をはじめ、
ウナギ、アサリ、シジミなどが入った豪華なメニューになっています。

県産の食材を使ったさまざま商品が、今回もたくさん出品されました。
どの商品を見ても、その地域の個性が感じられ、大きな魅力として映りました。
ますます広がる、いいともあいち運動の輪。
県内の農林水産業を支え、地産地消に取り組む企業・団体を、
今後も積極的に応援していきたいと思います。

(新美貴資)

2011年8月10日現在の情報になります。

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