中部を動かすポータルサイトDochubu

トップページ 今月の特集 地元食を旅する DoChubuピックアップ アーカイブ

DoChubu

開田高原の風と香りが感じられるブルーベリー狩り「KAIDA FARM」
2011.04.22 更新

左からブルーベリー・プルーン・すぐり・はちみつブルーベリーの各ジャム

地元から「びっくりするほど甘い」と太鼓判を押され、
県外のリピーター客も多いブルーベリー農園が、標高1,000mを超える開田高原にあります。
そう聞いて訪ねたKAIDA FARM。オーナーの田中雅之さんは、
開田高原でのブルーベリー栽培が30年近くになるそうです。
皆さんは採ったばかりのブルーベリーを食べたことありますか?

木曽馬の里内に広がる第二農場、奥にはすっかり葉を落としたコナラの一本木

自分の目で分かる範囲内

オーナーの田中雅之さん、農場内のきれいさと実の清潔さに気を使っています

学生時代にスコットランドでブルーベリー栽培を学んだ田中さん、
開田高原で土作りから始めた30年前は、まだ日本でブルーベリーが広く知られる前。
「初めは売れるという目標よりも、出来るか出来ないかだった」の通り、
5〜6年は凍害で収穫ゼロに等しかったものの、品種選びや施肥に試行錯誤を重ね、
農場を二つへ増やすまでになりました。
農園はブルーベリー狩りに加え、ジャムも販売していますが、
実際、木曽周辺で見掛けることは少ない・・・
これについては「自分の目で分かる範囲内でやっていく」ため、原料を出してお任せではなく、
売ってもらいたいと思えるお店、親しい友人のお店に製品を置いているからです。
ジャム加工は、30年来のお付き合いとなる松本市(旧波田町)の工場にお願いし、
出荷や配送は田中さんと農園のスタッフ自ら。

スタッフに嘘をつかせたくない

開放的なブルーベリー畑、もう一つの第一農場は森に囲まれているそうです

農園の1年は、開田高原で雪融けが進むと施肥を行いその後3回の草取り、
ブルーベリー狩りとスタッフによる製品向け収穫のピークが梅雨明けからお盆頃まで。
ブルーベリー狩りに並行した収穫は秋のお彼岸にかけて続き、また草取り、葉が落ちる冬は剪定です。
安心して口にできるブルーベリー狩りのため、農園では最小限の農薬が使われるものの、
その量は国の基準よりずっと厳しく抑えています。
使った農薬の性質や履歴は全てオープン。
スタッフもお客さんから聞かれたら、分かる範囲で正確に答え、
詳しい内容はオーナーである田中さんの対応です。
「スタッフに嘘をつかせたくない」、これがオーナーとしての基本姿勢。
スタッフ・パートの皆さんは宝だからと話されていました。

ブルーベリージャムの原材料はブルーベリー(開田ファーム産)と砂糖だけ

編集員のココがオススメ!

最近はお客さんの目が良い意味で厳しくなり、あちこちのブルーベリー狩りを経験し、品種を見分けられる人も増えてきたそう。「やっぱりここが良いって言ってもらえると嬉しいし、やっていて良かった」、この言葉は田中さんの目に見えない支えと思いました。
ジャム以外の製品は、農園近くの「開田高原アイスクリーム工房」でブルーベリーアイスクリームやブルーベリーヨーグルトへ加工され、販売されています。こちらも是非!

(小穴久仁)

店舗情報

住所 木曽町開田高原末川1088
TEL/FAX TEL:0264-42-3824
FAX:0264-42-3824
開園期間(ブルーベリー狩り) 7月中旬〜9月中旬
営業時間 9:00〜17:00
定休日 不定休(完熟果の少ないとき)

2011年2月26日現在の情報になります。

▼お店の場所を見る

トップに戻る
トップに戻る