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【お魚ブログ】アンコウのつるし切り
2011.02.12 更新

アンコウのつるし切りを実演する小川教授。

名古屋調理師専門学校(名古屋市瑞穂区)で1月22日、特修講座があり、
アンコウをさばく独特な調理法「つるし切り」が行われるというので、うかがってきました。

見た目はちょっとグロテスクな感じもしますが、
よく見ると愛嬌のあるかわいい顔をもつアンコウ。冬に鍋で食べるとおいしい、人気の魚です。

日本料理担当の小川二三夫教授によってさばかれたのは、石川県であがった重さ約7キロのもの。
表面のぬめりがとられ、ぐにゃぐにゃしたやわらかな魚体がつられると、
その口の中にたっぷりの水が注がれていきます。
アンコウのちょうちん、腹ビレが切り取られ、トゲのある皮がはがされていきます。
その作業をじっと見つめる生徒のみなさん。
さばかれていくアンコウの姿にあちこちからすごい!と声があがります。

つるし切りを実際に見るのは初めて。私も一緒に体をのりだして、
小川教授の包丁さばきをじっと見続けました。
内臓や身が手際よく順にさばかれていき、最後に残ったのは口と中骨。
その中骨も鍋をおいしくするダシとして使われます。
詳しい調理法については、最後の「アンコウのさばき方と鍋の材料」をご覧ください。

アンコウ鍋の材料。身のほかに胃袋、卵巣、肝などをおいしくいただくことができます。

調理のポイントは、「ぬめりをしっかりとること」。
下処理の段階でしっかり洗ってとり除きます。
内臓はさっとゆでて霜降りにして、臭みをとっておきます。

ダシにはゆずの皮も入れて、香りづけ。
沸騰したダシに、まずは魚を入れてうま味をしっかりだし、シイタケから順に野菜を加えていただきます。

実演の後は、それぞれの厨房で生徒のみなさんが鍋を準備して調理。
参加者全員で旬のアンコウを味わいました。

いただいたアンコウ鍋。部位によって異なる食感や味わいが楽しめます。

アンコウでおいしいのは、胃袋、卵巣、肝、皮、尾ビレ、身、エラ。
まずは鍋を一口。卵巣は弾力があってツブツブとした食感がとても新鮮。
皮はプルプルで、身はプリプリ。それぞれにいろんな味わい、歯ごたえ、舌触りがあって驚きでした。
魚のうまみがたっぷりと出ているダシが体にしみわたり、とても温まります。
事前に塩をふって酒を加え、仕込んでおいたアン肝もいただきました。
口のなかで濃厚な味がとろけて、こちらも絶品でした。

最後の骨までおいしく味わえるアンコウ。
調理の方法を見るだけでなく、味わうことによっても、たくさんの驚きや発見がありました。

(新美貴資)

「アンコウのさばき方と鍋の材料」をダウンロードする

■名古屋調理師専門学校のサイト  http://www.meicho.ac.jp/

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