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【市場特集】楽しいイベントが盛りだくさんの「魚河岸感謝デー」!一般客でにぎわう豊橋魚市場
2010.12.29 更新

豊橋魚市場のなかにある「おさかなセンター」。一般客もここで魚を買うことができます。

愛知県の東部、豊橋市にある豊橋魚市場。
明治時代から続く、長い歴史をもつ地方卸売市場です。
地元の三河の漁港であがった魚はもちろん、
全国各地、海外からも魚介類や水産加工品が集まり、ここで取り引きされています。

この豊橋魚市場では、一般消費者も買い物を楽しむことができます。
魚市場のなかには、「おさかなセンター」と「食品センター」があり、
セリに参加する仲買人が営む店舗がならんでいます。
「おさかなセンター」では、その日のセリで仕入れた新鮮な魚を買うことができ、
「食品センター」では食肉や野菜、果物のほか、塩干物、佃煮、惣菜、生花までなんでもそろうことから、
営業時間の午前中は多くの一般客でにぎわっています。
今回は、そんな豊橋魚市場で毎月2回開かれている人気のイベント「魚河岸感謝デー」を紹介したいと思います。

新鮮な魚がならぶ「おさかなセンター」

たくさんの新鮮な魚がならぶ「おさかなセンター」。どれもお値打ち価格で購入できます。

(左)渥美半島の外海で漁獲されたニギス。焼いたり唐揚げにするとおいしい魚です。
(右)地元ではワガと呼ばれるユメカサゴ。煮つけで食べる地元でも人気の魚です。

仲買人が参加するセリは、朝の6時半から始まります。
外はまだ真っ暗ななか、たくさんの魚であふれるセリ場。
セリが始まると、大きなかけ声がひびきわたり、静かだった魚市場が熱気をおびてきます。

セリ落とされた魚は、仲買人の手によってスーパーや飲食店へと運ばれるほか、
「おさかなセンター」の店でも販売され、購入することができます。
「おさかなセンター」には、仲買人の営業する店が19軒あり、
どの店も新鮮な魚や貝、カニやエビなどでいっぱいです。
地元の三河湾や渥美半島の外海でとれたものを探してみると、
メヒカリ、ニギス、マダカ、クロダイなど、たくさんの魚を見つけることができました。

この日は、毎月2回開かれる「魚河岸感謝デー」。
一般の消費者に地元でとれる魚のこと、豊橋にも市場があることを知ってもらおうと、
豊橋魚市場と「おさかなセンター」、「食品センター」が協力して4年前から行っているイベントです。
誰でも参加できる素人セリ、マグロの解体即売、野菜や果物など100円均一での販売、
2000円以上の買い物で豪華商品が当たる抽選会などが開かれています。

大人気のマグロの解体

大人気のマグロの解体と即売。その場で試食もでき多くの客でごったがえします。

時刻は8時半。「おさかなセンター」に鐘の音が鳴りひびくと、
「豪快!新鮮マグロ解体即売」が始まります。
この日に解体するのは、塩釜産の重さ33キロのメバチマグロ。
会場には多くの人だかりができ、大人も子供も熱い視線を注いでいます。

解体作業を担当する仲買人が、開始の合図を叫ぶと客からは大きな拍手が。
丸々と太ったマグロが、見事な包丁さばきであっという間に解体されていきます。
「はい食べてよ!早いもん勝ち」
試食の皿にどっさりと盛られるマグロの刺身。
次々と手がのびて、あっという間に客の胃袋へと消えていきます。
解体されたマグロは柵に切りわけられ、800円から1300円ぐらいで販売。
多くの客が試食後に買い求めていました。

素人セリで市場の活気を体験

市場の活気が体感できる素人セリ。魚や肉、果物など格安で楽しく買うことができます。

9時になると「おさかなセンター」の別の会場で「どきどき素人セリ」が始まります。
「100円単位で買えますよ。肉、野菜、魚いろいろあるからぜひ買っていって」と呼びかける魚市場の担当者。
この日、セリにかけられたのは、しめサバ(日本海産)、活きたワタリガニ(国産)、
3枚におろしたコノシロ(国産)、カレイ(三河湾産)、トマト(三河産)のほか、
冷凍のアサリやシーフードミックスなど。

多くの客が会場を囲むなか、セリが始まりました。
最初の商品は、三陸産のサンマ。
セリ人がサンマを手にして、「5本入って100円から」と威勢よく声をかけると、
「100円」「200円」と客から手があがり、300円でセリ落とされました。

商品の産地や市価、おいしい食べ方などが紹介され、セリはテンポよく進んでいきます。
セリ落とされた商品のほとんどは市価の半値以下。商品を手にしたみなさん、
どの顔にも満足の表情がうかびます。
市場だからこそ体験できる素人セリ。老若男女が参加することができるイベントの目玉です。

定期的に開催される「魚河岸感謝デー」。
話をうかがった店によると、リピーターの客も着実に増えているとのこと。
ファンが増えることによって、魚市場全体の活性化にもつながっているようです。
東三河地域の台所として、安全・安心で新鮮な魚介類をはじめ、
さまざまな食品を買うことができる豊橋魚市場。
いろんなイベントを楽しみながら買い物ができる、魅力ある魚市場です。

編集員のココがオススメ!

魚市場の魅力は、なんといっても対面で会話を楽しみながら買い物ができること。「おさかなセンター」にいけば、新鮮なたくさんの魚に出会うことができ、それだけでも楽しめるはずです。店の人に尋ねれば、いまとれる旬の魚やおいしい食べ方も教えてくれます。豊橋魚市場では、「魚河岸感謝デー」のほかにも、夏休みに親子でセリの体験や冷蔵倉庫の見学などができる「魚市場体験学習」を開催しており、一般客との交流にも力を入れています。次回の魚河岸感謝デーは年が明けた1月8日(土)、22日(土)に開かれる予定です。

(新美貴資)

店舗情報

イベント名 豊橋魚市場「魚河岸感謝デー」
住所 愛知県豊橋市下五井町青木110
アクセス 「豊橋駅」から車で約10分
TEL/FAX TEL:0532-54-5511 / 0532-55-6528(株式会社豊橋魚市場)
開催日 毎月第2、第4土曜日の午前8時から11時まで
(詳しくは以下の豊橋魚市場のHPをご覧下さい)。
駐車場 あり
URL 株式会社豊橋魚市場

2010年11月27日現在の情報になります。



 

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