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山を育てる事の大切さ「木地師の里ヤマイチろくろ細工」
2010.08.29 更新

漆塗りが美しい食器類ですが、南木曽ろくろ細工は「日用品」なのだとか

現在、長野県には伝統的工芸品産業の振興に関する法律に基づき、
伝統的工芸品が7指定されています。
このうちの1つが、南木曽町の南木曽ろくろ細工。
ろくろ細工とは、厚板や丸太をろくろで回しながら、鉋で形を削り出す技法で作られた木工品です。
そして、この技を持つ人を木地師と呼びます。南木曽町の取材ラストは、
木地師の里ヤマイチろくろ細工の代表取締役、小椋一男さんからお話をお聞きしました。

代表取締役、小椋一男さんにお話を伺いました

変化する生活スタイルに向けて

(左)木地師とろくろ細工の歴史について説明くださる小椋さん
(右)東京からいらしたご夫婦がろくろ細工を体験されていました

お店へお邪魔した時、奥の体験コーナーでは、
東京都多摩市からいらっしゃったご夫婦が、ろくろ細工に挑戦されていました。
鉋を固定する力加減が難しそうです。
しばし見学の後、じゃがいもの煮っ転がしと漬物を頂戴しながら、
小椋さんへ生活スタイルの変化が製品にどう影響しているか尋ねました。
「生活様式が様変わりました」とのことで、
例えば、15〜20年前に非常に売れた茶びつは、今はほとんど売れません。
一方、和ダンスを使う人は少なくなってはいるものの、
特注の和ダンスが数ヵ月先の生産分まで、多くの受注を抱えているそうです。
もちろん、今どきの生活に合わせ、コーヒーセットやサラダボールなど、
製品ラインナップの強化が続けられています。

雑木が材料

さて、木曽地域の木材と聞かれたら、誰もが口をそろえて木曽ヒノキ。
ですが、南木曽ろくろ細工の材料は付近に生える広葉樹。
小椋さん曰く、「ここで作るものは日用雑器で、材料は焚き物にするような木です。
器などにしたときに、そういう雑木は堅くて都合が良いんです」。
雑木とは言っても、切り続けたらなくなってしまいます。
そこで小椋さんは、様々な広葉樹を植樹し、山を育てる試みを続けています。
ときには都会から来るボランティアの手も借りながら。

(左)現在商品開発中のコマ、精巧に作られており非常によく回りました
(右)小椋さんの新作、全部で101種類の花瓶シリーズ「101の心」

店内入ってすぐのディスプレイには、重厚な大型の器が並んでいます。

店頭には数多くの商品が並んでいます。皿や椀、伝統的な家財道具に混じり、
かわいらしいコマやしゃれた小物入れ。
小椋さんによると、木で作った器は熱伝導度が低いため、熱湯を入れて持っても大丈夫、
アイスクリームを入れてもなかなか溶けない・・・良いところが多いのです。

編集員のココがオススメ!

「ヒノキも大切な木だから、自然のような混植がいいんだね、そういう山造りを頑張ってやっていきたいね。それが生産現場に繋がる訳じゃないんだけど、やっているっていうことが、大事だよね」。小椋さんが話されるように、山の木々が失われると土壌の貧栄養化や保水力低下が起こり、飲料水の水質悪化の原因となりかねません。蛇口からきれいな水がすぐ出る生活で忘れがちな、でも大切なことを改めて気付かされました。

(小穴久仁・倉田和己)

店舗情報

住所 南木曽町吾妻4689-239
TEL/FAX TEL:0264-58-2041
FAX:0264-58-2665
営業時間 8:15〜17:00
定休日 なし(年末年始休み 12/30〜1/1)
URL 木地師の里ヤマイチ/南木曽ろくろ細工を製作・販売
E-mail yamaiti@kis.janis.or.jp

2010年4月15日現在の情報になります。

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