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【酒特集】地元に密着して酒造りをする「勲碧酒造」
2010.03.03 更新

生産者の顔が見える米から酒造り。

手造り、少量仕込みにこだわり、
地元農家が育てる米を原料にした酒造りを手がける江南市の酒蔵「勲碧酒造」。
酒造りに使う米のうち、「亀乃尾」「旭」「あいちのかおり」などは、地元の農家が作るものを使います。
「稲の生育具合を見たり、生産者の方と話をすることで、
いい酒にしようという気持ちが強くなりますね」と杜氏の村瀬公康さん。
中でも「亀乃尾」は、愛知県内では近年ほとんど栽培されていない品種で、
農家の稲山久男さんが無農薬で丹精込めて育てています。

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創業95年になる、歴史ある勲碧酒造。

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勲碧酒造ではお酒の直売も行っています。

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「ははそはの」を手に、杜氏の村瀬公康さん。

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愛知の米で造った酒「ははそはの」
(左)「旭」使用(1.8L/2,200円・720ml/1,100円)
(中)「亀乃尾」使用(1.8L/3,675円・720ml/1,838円)※蔵元完売済
(右)「あいちのかおり」使用(1.8L/2,520円・720ml/1,260円)

五条川の桜から分離した酵母で造る酒。

地元産の米を使うだけでなく、近くを流れる五条川沿いの桜から分離した酵母を使った酒があります。
大口商工会の発案で、愛知県産業技術研究所が1,000個に及ぶ桜の花の中から
清酒造りに適した酵母を分離することに成功。2009年の2月に試験醸造を行ない、
年末に本格的に仕込んだという「おおぐち」は、純米でも吟醸香がして、味のいい酒に仕上がったそうです。

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桜の花から分離した酵母で造った「おおぐち」
1.8L/2,250円・720ml/1,260円・あらばしり500ml/1,200円

目指すは、“地産地生”の酒。

酒造りは、米を洗うところから米の吸水具合、蒸し具合など、工程の一つひとつに
杜氏の眼が届く範囲で造りたいと、少量仕込みに徹しています。米を蒸すのは昔ながらの製法で和釜を使います。
「釜があったまってから蒸気が出るので蒸し上がりが違いますね」。
仕込みに使う水は地下100メートルの井戸からくみあげる中軟水。
口当たりが良く、米の味を生かした酒造りにはぴったりだとか。
地元の米と水、杜氏の思いが結集した勲碧のお酒。「地元で生産し、地元を生かすような酒を造るということで
“地産地消”ならぬ“地産地生”ですね。それによって1本の酒にまつわる物語がいろいろ生まれてきます」。
これからも地元に根ざした酒造りをしていくという蔵元の心意気が伝わってきました。

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米を蒸すのに使う直径1メートルもあろうかという和釜

編集員のココがオススメ!

恒例の酒蔵開放が、今年も4月3日(土)と4日(日)に行なわれます(詳しくはHPで)。試飲販売はもちろんのこと、このときだけ限定のお酒を味わえることも。季節はちょうど、花見の頃。近くには「日本のさくら名所100選」に選ばれた五条川の桜並木もあって、「美味しい酒」と「美しい花」の組み合わせに思わず乾杯!(田中マリ子)

店舗情報

住所 愛知県江南市小折本町柳橋88番地
アクセス 名鉄布袋駅より徒歩約20分
TEL/FAX TEL:0587-56-2138
FAX:0587-56-2139
URL 愛知県江南市の酒蔵「勲碧・くんぺき」
営業時間 直売所は10:00〜19:00
定休日 直売所は月曜日(12月は無休)

2010年2月23日現在の情報になります。

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