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【酒特集】三重県産の米と養老山系の自然水で仕込んだ純米酒「細川酒造」
2010.03.01 更新

細川酒造五代目がつくる地酒「上げ馬」

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多度大社の「上げ馬神事」は、参道横の急な坂路を人馬一体で駆け上がり、
2mあまりの断崖を一気によじ登る壮麗な祭り。崖を越えた馬の数でその年の豊凶を占います。
その祭りに由来する「上げ馬」という銘柄の地酒をつくっているのが、
創業嘉永3年(1850年)創業の細川酒造です。

「先代から引き継いだ時に、三重で酒づくりをしているのだから、
三重の米だけを使った新しい酒をつくりたいと思ったんです。それが純米酒『上げ馬』です」
と語るのは五代目で代表取締役の細川富生さん。
使っている米は、伊賀上野産の「山田錦」、三重オリジナルの酒米「神の穂」、
三重県で品種登録された地米「みえのゆめ」など。
それを養老山系のミネラル豊富な自然水が湧き出る自家井戸水で仕込んでいます。

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(左から)
1.清酒上げ馬 純米大吟醸<40> 1.8L 5,800円 ※1.8Lのみ
2.清酒上げ馬 純米吟醸 名水正宗 1.8L 2,100円 720ml 1,050円
3.清酒上げ馬 完全無添加 純米吟醸 1.8L 2,100円 720ml 1,050円
4.清酒上げ馬 神の穂山廃 1.8L 2,650円 720ml 1,580円
5.清酒上げ馬 純米吟醸酒<山田錦60> 1.8L 2,650円 720ml 1,380円
6.清酒上げ馬 純米大吟醸<神の穂50> 1.8L 3,300円 720ml 1,980円
※金額はすべて、希望小売価格・税込です。

全国でも珍しい純米酒のみをつくる蔵元。

細川酒造では「上げ馬」をはじめ、
無添加の純米酒のみを手づくりしていますが、現在、全国に1500ほどある蔵元(自社銘柄製造)のうち、
純米酒のみを醸造しているのは23蔵だけだとか。
従業員・パートを含めても総勢5人の小さな蔵元なので、営業の専属社員はいないといいます。
でも大丈夫、営業マンは「酒」自身というあたりに自信のほどがうかがえます。
「酒の味はその年の米の出来やつくり手の個性で変わってきます。
だからこそおもしろいし、イメージどおりに仕上がったときはうれしいですね」
という細川さんの言葉に、酒づくりに対する愛情を感じました。

仕込みの工程を見学させていただきました。

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(左)60%まで精米した山田錦。米粒の外側に多い蛋白質・脂肪は雑味の原因となるため削ります。
(右)麹づくり。杜氏さんが蒸した米に麹菌をふりかけて育てます。
麹室(こうじむろ)の中は温度30℃、湿度55%ほどに保たれています。

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自然乾燥中の麹。食べてみると、噛むほどに香ばしい甘みを感じました。

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(左)日本酒の香りと味を大きく左右する酵母。酵母づくりは、温度管理が大切だそうです。
(右)仕込みタンクの中に麹、蒸米、水、酵母を入れ、「もろみ」をつくります。

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発酵して白く泡立つ「もろみ」。酒蔵の中はほのかに甘い
いい香りが立ちこめています。「もろみ」は、しぼることで「清酒」になります。

編集員のココがオススメ!

同じ「上げ馬」でも使われている米によって味はさまざま。できれば色々味わってみたいですよね。そんな方にオススメなのが、三重県産の三種類の酒米(山田錦・神の穂・みえのゆめ)でつくった三種類の純米吟醸酒「上げ馬」の飲み較べ(720ml瓶3本入)セット、3,500円(税込)です。それぞれの米の持つ味の違いを楽しんでみてください。(宮内京子)

店舗情報

住所 〒511-0122 三重県桑名市多度町古野1474
アクセス 養老鉄道「多度」駅から、桑名市コミュニティバス美鹿ルート「出口」停留所下車 徒歩5分
TEL/FAX TEL:0594-48-4390
FAX:0594-48-5948
URL 贈り物に最適!無添加の地ビールと地酒「上げ馬」蔵元〜細川酒造

2010年2月26日現在の情報になります。

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